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別れと出会い、時々桜の木

作者: 桜橋あかね
掲載日:2026/04/29

……今日は入学式


心機一転だなんて、甘ったるい


「はーあ、普通に過ごすか……」


そう思った時だ

誰かに呼び止められた


「なぁ!あんた、同じクラスやろ」


僕よりもやや小さい子


「お前は確か……」


彼女の名前は新藤かおり

入学式前のオリエンテーションで組んだ子だ


「なんだよ、急に話しかけて」


「……似てる」


「は?」


「……私の初恋の子に似てる」


あかりとはあの時、初めて会った……


……いや?


遠い記憶を思い出させる


保育園の時、一時期だけ来ていた子……


名前は……


「……お前、佐々波あかりか?」


あかりは頷く


「なんで苗字が違うんだ」


「……あんときな」


「……母親が……」


あかりは口を閉じてしまう


……思い出した


春先に、事故で……


「……もうそれ以上言うな、あかり」


「……嫌な過去があったのに、唯一俺だけを覚えていた」


「……そう言う事、だろう?」









この後はお察しの通りだ




この子の苦い思い出を、俺で……



書き換える事は、出来るかな……

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