序章
壊歴258年12月25日、私は嘘孔に落ちて死んだ。
死んだよね……?
「死んでないよ、だってほらキミにはまだやる事がある!」
やることって何?と言うかアンタ誰?
「子供作って子孫を残すこと!」
目の前の少女を私に引っ叩いた。
なんだセクハラか?コイツ
「いったいなぁ、でもしょうがないことなんだ。キミは生きて生きて生き抜いて未来と私たちを繋がないと行けないんだ」
相手なんて居ないし、そもそも私たちの世代は───
「大丈夫、相手には出会えるしちゃんと赤ちゃんが作れる身体になるよ。だからほら、そんな怖い顔しないで」
ちょっと何、こっち来ないで!離して!
離してよ!!
「ごめんね、煩いから寝てて!」
頭に衝撃、ぬらりと生暖かい不快な感覚が来ると同時に私の意識は闇に飲まれていった。
「おやすみ、私の私たちの愛しい───」
変な夢を見た気がする。
朝日がカーテンの隙間から寝室へと差していた。
今日の日付は混歴2018年8月13日、夏休みも3週目に差し掛かり補習も昨日で全て終わった。
昨日…?、休み続きだと日付感覚が狂うのを身をもって感じる。
夏休みも来年で最後、自由に使えるのは実質今年が最後。
来年は受験か就職か、まだ決めあぐねている。
スマホの通知がなり画面を確認するとレアキャラからのメッセージ
「モールに11時だよね?」
明日遊びに行く予定の確認の様だ。
昨日の補習で約半年ぶりに会った引き篭もり天才少女、青葉流愛。
それなりの偏差値うちの高校の入試試験をほぼ満点で突破、新入生代表として入学式で登壇予定だったが彼女は来なかった。
入学式から2ヶ月の6月、そんな謎多き不登校の少女は唐突に現れた。
白く透き通るような白髪に翡翠色の瞳と端正な顔立ち、小柄な身長も相まって彼女は一瞬でクラスの注目となった。
しかし、それを鬱陶しがり彼女は朝のホームルームが終わると帰ってしまった。
それから1年半の間、私は彼女と会うことはなかった。
そんな彼女と補習で出会い私は衝動的に連絡先を交換し補習期間やりとりを繰り返していたのだ。
「そう!お洒落してきてね!」
と送りよく使う猫のスタンプでも追撃する。
既読は着いたが返信は来なかった。
時刻を見ると朝8時45分、取り敢えず明日の服でも決めようと私はクローゼットを開けた。




