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倒せスライム






まずはスライム。スライムを倒してレベルを上げる

初級クエストくらい簡単

そう私は思っていた。間違いだった


まず支給されたブロードソードはとても重く

片手では到底扱えなかった

両手で持つということは盾が構えられない

攻撃はすべてローリングで躱すしかない


しかし相手の攻撃に合わせてローリングというのは

タイミングがとても難しい


おまけにこのスライムという生き物は

あまり物理攻撃が効かないタイプのスライムだったようで

魔導士であるルリエラの援護なしには

倒せる敵ではなかった

私の剣撃は無残にも弾かれる


ルリエラは今日でレベル4になってしまった


「気を落とさないでください・・・」


「なんなのこの職業差別は・・・!魔導士超有利じゃない・・・!」


私はどさくさ紛れにウサギを一匹狩っていた


「すごいですね・・・!夜ご飯には困らないじゃないですか・・・!」


「えっ。こんなの村では普通よ」


私は母の手伝いでよく野ウサギを狩っていた

特に珍しいことではないと思っていたが

感心されると妙にうれしいものだ


「ウサギを倒しても経験値が入らないわね」


「困りましたね・・・」


ルリエラはもうレベル6だ

スライム。とにかく最弱のスライムを倒さなければ


その日から私のスライム研究が始まった


まず奴らの活動時間は朝から夜にかけて

夜は眠るようだ

寝ている隙に倒そうと思ったが

私の剣撃では弾かれてしまう

どうする?レベルが上がらないことには

ちからのステータスが上がらない


今日もウサギを捕まえ

ウサギ肉のトマト煮チーズ和えを食べた

ルリエラはとてもおいしそうに食べてくれた


チーズは割と安価で街で買えるため

ルリエラに買ってもらってきている


10日ほど経過したが

いっこうにスライムを倒せる気配はない


今日もウサギ肉料理だ

2日ワインに漬けたものを豪快に焼き上げる


「もうこれお店開けちゃうくらいおいしいですよ」


ルリエラが妙なことを言い出した

いや!スライム倒さないと!


他の冒険者が匂いにつられて声をかけてきた


「うまそうだな!俺にも分けてくれよ!!」


「な・・・・何あなた・・・?」


「金は払うからさ・・・!」


日に日に集まる冒険者たち


「お代わりないの?」


「こっちにもチーズ和えお代わり!!」


なんなんだこの冒険者どもは

私がスライムを倒せないのがそんなに面白いか

違う冒険者から材料の調達をされたこともあった


私は相変わらず今日もスライムとにらめっこだ

おのれスライムいつか絶対に倒してやる


「ペイルさん!!お店開いたらどうですか?!」


ルリエラは相変わらずとち狂ったことを言っている

だからね?スライム倒さないといけないの私は


今日も野ウサギ料理だ


いつのまにか私の料理には沢山の冒険者が

集まるようになっていた

なんなんだこいつらは

私のスライム討伐の邪魔をするな


しかしそれに反して今日の野ウサギ料理はおいしく出来た

まず焼き加減が完璧だ

表面がかりっとしている


特製ソースの味付けもいい出来だ


次々とお代わりを要求される

毎度毎度こいつらはいったいなんなんだ


気づけば大量のお金が手に入っていた


これを元手に私はスライム用の落とし穴を作成した

ダメだ!こいつらに物理は通らないようだ!


私は悔しくてそこらじゅうをローリングした


そして今日も野ウサギのクリームシチューを作る

相変わらず謎の冒険者の人だかりができる



私はまだスライム一匹倒せずにいた











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