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第3話 閉じられた小さな世界
足跡を聞いて 顔を上げれば
待っていた君がそこにいる
誰かが来るたびに 想像してた
君であればいいなんて
閉じられた部屋 終わりばかり
毎日飽いて 退屈ばかり
軟禁生活 変わらない
人の為よ と言われても
窓辺で眺める 外の世界
羨ましがるのは 毒だから
望まぬ生き方 続けてた
そんな世界を壊してくれた
そんな世界に来てくれた
一人の存在 君が変える
未来これから すべての明日
だから笑える きっと今日
その顔を見て 安心したから
「ストーリー」
世界に災いをもたらすだろう。
生まれ落ちたばかりの子供に、そんな宣託が。
だから、その子供はずっと軟禁されていた。
殺されなかっただけ、愛されて、大事にされていたんだろうけれど。
その生活はとても窮屈だったんだ。