ショートストーリー 最愛の夫
女優の由紀子は一般男性の夫と結婚してはや三年になる。
人生のパートナーとしても申し分なく結婚して三年になるがいまだラブラブで、
そんな彼女がテレビであるトーク番組に出ていた。
司会者であるお笑い界の大御所にトーク番組であれこれ突っ込まれていた。
司会者、
「あなたはもし災害が起きたら一番に何を持って逃げますか」
と尋ねていた。
由紀子はためらわず、
「夫を小脇にかかえて逃げるわ」
司会者
「ほんまでっか。普通貯金通帳とか印鑑とか食料品と違いまっか」
「いいえ、私はまっ先に夫を抱えて逃げます」
「それほど旦那を愛しているんだ」
「まぁ」
それから三年後由紀子は離婚した。
性格の非一致とか言うわけの分からない理由で…・。