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短編

ドSロリ吸血鬼と始める〇〇征服?

作者: 小鳥遊 悠治

 ミチル・ブラッドドレインというドSロリ吸血鬼がやってきてから俺の人生は一変した。自分のいた世界は征服したから次は他の世界をしてみたい。そんな独占欲と支配欲のかたまりのような存在が俺のいる世界、つまり人間界にやってきてしまったのだ。こいつは他人を道具としか思っておらず役に立たなければ血を吸い尽くして絶命させる。気に入ったものには血の呪いで服従させ、ペットにする。ちなみに俺は彼女の生き、つまり食料になった。俺は世にも珍しい『キメラ型』という血液型だったため、今まで吸ってきたどの血よりもおいしかったらしい。そのため俺は彼女がいつでも血を吸えるようにレバーやらドライプルーンやらを毎日食べていた。

 そんな彼女の征服は一年ほどで終了した。彼女に弱点はないし、血の呪いで服従させられない者はいなかったからだ。世界を征服した彼女は次は宇宙を征服したいと言い出した。もちろん俺は止めた。けれど、彼女の底知れぬ独占欲と支配欲はちっとも満たされていないため、彼女の考えは変わらなかった。俺はこっそり自害しようとしたが、彼女に不死の呪いをかけられてしまったせいで死ぬことができなくなってしまった。俺は彼女を殺そうとしたが、俺はいつのまにか彼女のことが好きになっていた。どこまでも真っ直ぐで権力などに屈することなく進み続ける彼女のことがどうしようもなく好きになっていた。俺は思い切って彼女に自分の気持ちを伝えた。彼女は俺に自分の全てを差し出す覚悟があるのなら付き合ってやってもいいと言った。俺は即答した。彼女がそれを言い終わるのとほぼ同時に「はい」と言った。彼女はそれを聞くとこの宇宙を征服するまで、それ以上の関係になることはないと言った。俺が彼女にそれでも構わないということを伝えると彼女はニシッと笑った。その後、彼女は俺の手を掴み、地球から月に向かって飛び始めた。

 これが彼女の世界征服……いや宇宙征服の始まりだった。すでに太陽系にある星の征服は完了しつつある。彼女は誰にも止められないし、そんなことをしようものなら一瞬で彼女に支配されてしまうだろう。

 さぁ、今日も征服しよう。我ら、万物征服組織『アブソリュート』を止められるものなら止めてみろ!!

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