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毛だるい気だるい毛

作者: ゲオルゲ

毛髪量が気になる。

絶対におかしい。絶対に違っている、毛髪量が違ってきている。

おかしい。なんらかの罰を受けているに違いない。何かがずれてきている、ゆっくりと確実にすごく大きな物が空まで届くくらいの怪物が

ずしーん

ずしーん

と近づいてきている。その音が大きくなるにつれ、毛髪量は小さくなる。

あ、いいこと思い付いた!俺は思った。ボウズにした。ボウズにしたらいいんだ

革命的だった。ボウズにすると無いんだかあるんだかわからなくなり結果“怪物”は力が弱くなり、俺は一安心した。



ある日のこと。

ずしーん

ずしーん…

えっ、音がする。嘘だろ

もう怪物はいないはずなのに。ずしーん

白髪が出てきた。ずしーん

白髪怪物がやって来た。よぉく見ると白髪がキラキラしている。ボウズでもそれは隠せなかった。ずしーん

髭も白くキラキラしだしている。光輝いている。世の中と同じだ。世界はキラキラよぉくみると光っている。


髭は剃らなかった。

ボウズももぉやめた

こんなおいかけっこ、馬鹿馬鹿しい。好きなように生やし好きなように抜ければよい。そして好きな色に染まれ。そう思った

モジャモジャなのかなんなのかわからなくなった

仕事先では怒られた。そりゃそうだ。でもいいんだ、これで…これで…


毛髪量が気になる。食べても食べても無くならない。どこから来たのか白い毛髪は俺を変えていっている。むしゃむしゃ…

間違ってるのは世の中の方で、人はそれぞれそいつなりの生き方みたいなもの、探す必要がある。それが俺にとっては毛髪を好きにわっさーとさせることで、社会性も何もそこには関係ない。いいんだ

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