第38話・遺跡に行きます。
酒場はすぐに見つかりました。
小さめの看板には「Bar」って書いてあるし、扉が西部劇によくあるウェスタンドアだったから。
「お邪魔しま〜す」
と、オズオズと店に入りました。
ええ、笑って下さい。こちとら自慢じゃないが小心者です。
映画みたいにカッコよくバーンって扉を開けて入店とか出来ません。
店内はそこそこ広めで、テーブル席が5個ほど余裕をもって置いてあり、客が昼間から酒を煽っています。あと、奥にはカウンターがあって店のマスターらしい人がグラスを磨いていました。
とりあえず、カウンターに座って様子見しましょう。
「初めて見る顔だね。流れ者かい?」
カウンターの奥からマスターらしき人が話しかけてきました。
「ああ、仕事でもないかと思ってね。ついでに一杯もらえるかい?」
「一杯、1ギルだ。仕事はそこの掲示板に貼ってある、好きなモノを選びな」
マスターがワンショットグラスに琥珀色の液体を注いで渡してきたので、俺は銅貨を一枚カウンターに置いてから、一気に飲み干しました。
ケホっ!アルコールキツぅ〜。ウィスキーだかコニャックだか知らないが、喉が焼けそうです。カッコつけずに水割りにしとけば良かった…。
ヒリつく喉を擦りながら掲示板を見てみると、求人募集やら宣伝やらいろいろと貼ってあります。
「え〜と…。農作業に牧場の管理、それに倉庫作業か…。いろいろとあるな…」
仕事はいろいろ選べそうですが、どれもピンと来るモノがありません。
そんな中、ある宣伝のチラシに目が行きました。
「アーティファクト高価買取?ねぇ、マスター。アーティファクトって?」
「ん?ああ、ダストンの店で遺跡から出る遺物の買い取りをやってるんだ。儲かるらしいが、素人が手を出すもんじゃねぇぞ」
「へぇ〜。ここらに遺跡があるんだ?行ってみようかな?」
「だから、素人が手を出すなって言ってんだろ。ヘタすりゃ死ぬぞ」
「大丈夫、大丈夫。死ぬのには慣れてるから。んで、遺跡ってどこにあるの?」
「死ぬのに慣れてる?ナニ言ってんだオマエは。本当に死んでも知らねえぞ。遺跡は西の廃鉱山にある。ハンター連中が屯ってるから、すぐにわかる」
「そか。んじゃ、ちょっくら覗いて来るわ」
そう言って俺は西の遺跡に向かう事にしました。
う〜ん。遺跡か!なんかテンション上がるね!!




