表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
34/40

第34話・ようやく、上陸


「おお~。アレが待望の陸地か……」


潜望鏡を覗くと夕陽に照らされた陸地が見えています。


パニくったオルカさんが核攻撃を慣行しようとして早一ヶ月、ようやく俺が降り立つ事の出来る陸地に着きました。


えらく時間が掛かったけど、『墜とされ島』って相当遠くにあったのねぇ~。


「いえ。そんな事ありませんよ。直線距離で8千km無いくらいですからね。日本とハワイの距離よりちょっと離れてるくらいですかね」


え?日本とハワイの距離と同じくらいなの?

じゃ、なんで2ヶ月以上も掛かったのよ?


「そりゃ、前にも言ったように海底の地形と海流の調査を優先してましたから」


おい…。俺の冒険は二の次かい?


「時間は有効に使わないといけません。マスターを送り届けるだけじゃ、もったいないですよ」


もったいないって……。何か腹立つ言い方だな。

まあ、ここで文句を言ってもオルカさんに意地悪されるだけだから黙っておこう。


「兎に角、陸地が見えるんだから、さっさと上陸させてよ」


「そうしたいのもやまやまなんですが、一応安全確保のために暗くなるまで待ってて下さい。今、ゴーレムドローンで周辺地域の地図を製作してますから」


おお!地図があると便利だよね。助かるわ~。



てなわけで、夜になりました。

時間で言うと、18時くらい晩飯時ですね。


潜望鏡で海上を確認すると満点の星空が綺麗です。

陸地の方は誰もいないのか灯りも見当たりません。

しかも、月も出ていないので真っ暗です。


「じゃ、そろそろ上陸しましょうか」


と、オルカさんがトンデモない事をおっしゃいました。


「は?こんな真っ暗闇に放り出すってか!?」


「ええ、陸地には人がいない様ですのでワタシの秘匿性が保たれますから…」


「いやいや、オマエの秘匿性なんてどうでもイイのよ。俺の安全性の事を言ってるの!こんな誰もいない真っ暗な所で野生動物にでも襲われたら死んじゃうでしょ」


「でも、マスターは死んでも島に戻るだけじゃないですか」


「オマエ、ナニ言ってんのよ?死に戻りしたら、またここに来れば良いじゃんって話じゃないんだよ」


「まあ、またここまで来るのも面倒くさいですしねぇ」


「そう言う事じゃないんだってば!こんな真っ暗じゃ動けないって話!!」


「なら、上陸後にマスターのスキルで穴でも掘って明るくなるまで待てば良いんじゃないですか?」


「ああ、そうだね。ダンジョン製作スキルで泊まる所を作ればイイか。って、なるわけあるか!!せめて上陸は夜明け前にしてくれよ!!」


「ええ~。夜明けって10時間以上も先ですよ。ワタシは早く帰りたいんですよ…面倒くさいなぁ~」


「オイ!俺はオマエのマスターやぞ!もうちっと丁寧に扱えや!」


「ハイハイ、わかりましたよ。我儘だなぁ、マスターは……」


ワガママか?違うと思うんだけどな?全うな要望だと思うぞ?

しかし、要望は聞き入れられました。これで少しはベットで眠れます。


「じゃ、夜明け前には起こしてあげますから、それまで自由にしていて下さい」




そして、夜明け前。時間にして午前4時ごろ…。


「おはよぉ~ございます。時間ですよ~。って、寝てないんかい!」


「いやぁ~、何かドキドキのワクワクで眠れんかったわ~」


「だったら、さっさと上陸してあっちで過ごせば良かったじゃないですか」


「それもそうだけどもさ、最終日くらいはオルカさんの所で過ごしたいってのもあったのさ」


「ああもう、そんなオベッカ使っても何も出ませんよ。さっさと上陸の準備をして甲板に上がって下さい」


「了解ですよ。ちゃっちゃと準備しますかねぇ~」



上陸の準備を整えている間にオルカさんは浮上していました。

甲板に出るとそこには何とも見窄(みすぼ)らしい筏が用意されています。


「ゴムボートとは言わんが、もうちょっと何とかならなかったの?」


「どうせ上陸後は捨てていくんですから、これでイイでしょ?」


「そういう事か。俺を海に出したら、オルカさんはさっさと潜航するのね」


「そうですよ。潜水艦は浮上している時が一番脆弱な兵器なんですからね。浮上している時間を極力短くするのが定石です」


「この世界に潜水艦なんてオルカさん以外には存在しないと思うんだけどなぁ」


「存在するかもしれないですよ?まだ、我々はこの世界を把握していませんから」


「もしかして、俺の冒険もその手伝いって事?」


「そう言う事もありますが、マスターは自由に行動してイイですよ。偵察やら何やらはこちらでやりますから」


「まあ、情報が有ると無いとじゃ冒険の難易度も変わるからな。俺も適当に情報収集をしておくよ」


「ありがとうございます。こちらからも有用な情報がありましたら、お知らせいたします」


「うん。頼むね。じゃ、いってきます!」


「いってらっしゃいませ。お気を付けて……」


こうして、俺はどことも知れない場所に上陸した…。


筏の造りが適当だわ、小さいわで尻がビショビショになったのはいただけないな。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ