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第25話・異世界ぶらっく


あれから設計士さんといろいろと話し合い、計画を煮詰めました。

その結果、潜水艦のデザインは当初よりスリムになりカッコイイ形になりました。


やっぱり、兵器は素人が適当に造ってはいけませんね。

プロに任せた方が安心です。


んで、設計士さんにがんばってもらって、設計図を書いていただきました。

その枚数、約1000枚!びっくりの枚数です。

しかも、一つ一つが細かいこと細かいこと……。

これを全部を俺一人で形にしなきゃいけません。

正直、キツいですがガンバリます。

これも、脱出のためです。


まずは、『ゴーレム製作スキル』を展開しつつ部品を造っていきます。

『ブロック工法』とかいう工法で組み立ていくんだそうです。


では、記念すべき一発目のパーツを製作してみましょう。

『ゴーレム制作』スキルを発動してからのぉ〜〜!!


「パーツ!!製作!!」


掛け声と共に3mの魔法陣が展開します。

そして、小さな魔法陣もキラキラと飛び回り、パーツを製作していきます。

なかなか美しい光景です。最初のパーツは単純な外装パーツなんで、すぐに出来上がりました。


「うむ。なかなか上手く出来たんじゃないかな?」


自画自賛ですが、一応は設計士さんに確認してもらいましょう。


いかがでしょうか?

_____________________________________



『……ダメだな。曲面構造が甘すぎる。それと厚さも足りない。修正しろ!』


_____________________________________


ええ〜。自信作だったのにぃ〜。ダメ出しされましたよ。

でも、プロが言うのですから、素直に修正しましょう。

潜水艦なんですから、雑に造ってはいけません。

ガンバってミクロン単位で修正を加えていきますよ。


……。


………。


………………。


………………………………。


よし!修正完了しました。こんなもんでいかがでしょうか?

_____________________________________



『よし!良い出来だ!!こんな感じで、今日は後、最低でも20パーツは製作してもらうからな!気合いを入れていけよ!!』


_____________________________________



え………。マジですか?


_____________________________________



『何を言っているのだ?このブロックだけでもパーツ数は300以上あるんだぞ。のんびりとやっていたら、いつまでたっても完成しないぞ!!』


_____________________________________



ウソ〜ん。そんなに多いの?

ここはブラック企業になってしまったのですか?


_____________________________________



『ブラックもヘッタクレもあるか!お前が潜水艦なんてハイテクなモノを選択したのがいけないんだろうが!!文句言わず働け!!』


_____________________________________



この設計士さんはブラックな上にスパルタです。

なんで異世界に来てまで過労死の恐怖に脅えないといけないんでしょうか?


1日8時間労働と完全週休二日制を要求します!!


と、言ったところで聞き入れてはもらえません。

だって、この世界には労働基準法なんて立派なモノは存在しませんから……。


その日から、もう設計士さんの言いなりです。


朝から晩までチマチマとパーツを製作してダメ出しされて、ご飯の時間は15分。

涙で枕を濡らす日もありますが、それはまだ良い方、涙を流す余裕すらなくヘトヘトになって布団に倒れ込む日々が続いていきます。


「いつになったら、この地獄は終わるのだろう?」


朦朧とした意識の中で、そんな言葉を呪文のように繰り返していきます。


でも、脱出のために頑張りますよ。

『ゴーレム製作スキル』だって少しづつ成長してるんですからね。


そうそう最近、『過労死軽減』なんて超ブラックな耐性が付きました。

何回か、砂浜で全裸で目覚めたからなぁ〜。

たぶん原因はわかっています。

でも、怖くてログを確かめる事はできませんでした。


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