第13話・電気は大切にね!
魔法陣。それはこの世界に存在する魔法を文字や記号で表したプログラミング言語の様なものだ。
魔法との違いは一度発動すると術者が停止命令を出すまでずっと同じ魔法を発動し続ける事だ。
だから継続的に魔法を使いたい時には必ずと言って良いほど魔法陣が使用される。
んなわけで、生活向上の為に魔法陣を描いてみたいと思います。
まぁ、いくら俺のスキルがポンコツとはいえ、それはあくまでも大きさや威力が伴わないだけだ。
今回のスキルは文字や記号で表現する物。大きな物を描かなければいけないわけじゃない。
小さくても正確に描く事が大事なはずだから、成功する公算がが高いと思われる。
では、早速『魔法陣スキル』を発動してみよう。
まずはイメージ。どんな魔法が必要なのか?しっかりとイメージする事が大事だ。
魔法も魔法陣も基本はイメージなのだ。
え~と。電気の魔法だよねぇ。雷みたく一瞬じゃなくて穏やかな川の流れの様な電気が良いね。威力はどれくらいが良いかな?元の世界での契約内容に合わせてみるかな。確か俺が契約してたのは…。100ボルトで30アンペアだったな。
よし!上手くイメージ出来たかも。これを魔法陣で表すと…。
ピカッ!と頭の中に魔法陣がひらめいた!!
おお!!なんかスゲー感覚だ。今の内に何かに描き写さないと!!
何かないかなぁ?よし!!これでイイだろう!!
俺は目の前にある10cmほどの平たい石に手を翳しスキルを発動させた。
すると、石の表面がキラキラと光り出す。光が収まるとそこには直径5cmほどの魔法陣が描き出されていた。魔法陣の円の中は緻密に記号やらルーン文字の様な模様が美しく描き出されていた。
「おお!!なんかスゲーーー」
なんか良い感じに出来てるんじゃないの?
よく見ると文字の中に100Vとか30Aとか見えるけど、気にしないでおこう。
しかし、ちゃんと動くのかいな?
確かめてみよう。
「魔法陣、起動!!」
石に手を翳して魔力を流し込む。
………?なんの反応もないなぁ。
ちゃんと起動したのか?よくわからん。
とりあえず、触ってみよう。
ピト…。指先で石に触ってみたけど、よくわからない。
なんで石全体を擦るように触ってみた。
「アババババババ!!」
あ~びっくりしたぁ~。いきなりビリビリと感電しました。
魔法陣はちゃんと起動してるみたいだ。
ピロロ~ンといつもの軽い電子音がしてログが開いた。
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感電により「電気耐性」を取得
弱い電流なら感電死しにくくなる。
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はい。なんか耐性が付きました。
感電死しにくくなるって事だから死なないってわけじゃない。
以降、気を付けるとしよう。
さて、魔法陣はしっかりと働いてる事がわかった。
ならば、どうやって上手く電気を取り出すか?
コンセントでも石に着けるか?ま、とにかくやってみるか…。
まず、石を凹ましてぇ~。ブタ鼻みたくしてぇ~。……完成~。
では、電球の方にもコンセントを付けてっと……。
コンセントON!! ブス!!
………
…………?あれ?電気がつかない…。
そかぁ~石に直接コンセントを作ってもダメか~。
魔法陣を触ると感電するんだから、発電は出来てるんだけどなぁ~。
………!
そか!!魔法陣から電線を引けば良いんだ!!
俺って頭イイ~~。
よし!とにかくやってみよう。また感電しないように魔法陣を停止してと…。
魔法陣の外側から指でなぞる様に錬金術スキルを発動して石を銅に変換ながら導線を確保して、コンセントのブタ鼻に接点を作ってと…。
よし!!出来たぞ!!
魔法陣!!起動!!
ピカぁ~~~
よっしゃ!!光った!電球が光ったぞ!!
上手くいった。これぞ文明の灯だ。
よ~し!!これで少しは生活向上できるぞ!やったぜ!!!




