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召喚は幸せを運ぶ  作者: 廬山
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プロローグ

季節が秋から冬に変わろうとする肌寒い11月。


連勤続きの仕事が休みだった慶はテレビを見ながらボーッとしていた。


両親も幼い時に事故で他界してしまい、祖母の元で暮らしてきたがその祖母も慶が高校卒業して数ヶ月後に亡くなった。


彼女がいるわけでもなく、友人達は土日休み、慶の仕事は不定休なため、予定がなかなか合うことがない。


なので、休みの日はいつも1人で過ごすことが多い。


趣味としては小さい頃からしているブレイクダンスくらいだが、仕事をするようになってからはめっきりしなくなってしまった。

大体がこうしてのんびり過ごすかゲームをするくらいである。


テレビを見ていた慶のお腹が鳴った。

「お腹空いたな…」


時計を見れば15時

昼食にしては遅いが、昼に起きたためまだ何も口にしていない。


「コンビニ行くか」

慶はジーンズとTシャツに着替え、パーカーを羽織ってコンビニへ向かった。


特に知り合いに合うこともなく、コンビニで弁当を2つ、飲み物を数本、お菓子を数袋買った慶は帰り道に、交差点で信号待ちをしていた。


すると後ろから近所の高校生が騒ぎながら歩いて来た。


「聖夜はもう少し考えなさいよ?

何にでも首を突っ込んで…

巻き込まれる私の苦労をわかってるんだよね?」

「ごめん、そう怒らないで里奈…」


男子高生…聖夜が何かやらかしたのであろうか?女子高生…里奈に静かに怒られている。


そんな2人のやりとりを聞きながら信号を待っていると突然後ろから強い光を感じた。

「なにこれっ!?」

「わかんないよっ!?」


慶が驚いて振り返ると聖夜を中心にゲームなどで見る魔法陣の様なものが広がっていた。

もちろん隣にいた里奈も中に入っており、足元を見てみれば近くにいた慶も入っていた…


「えっ俺も?」

そんな蓮の抜けた言葉を合図に光は強くなり3人を包むと3人はこの場から姿を消した。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


強い光に目を閉じていた慶は光が止んだことを感じ目をゆっくりと開いた。


「どこだ…ここ…」

全く見覚えがない場所、人、服装が眼前に広がっており慶は困惑する。


しかし慶の中にある一個の可能性が頭に浮かぶ。

(もしかしてこれって…)

もしかしたら、いや、もしかしなくてもそうだと、

慶はなんとなく確信めいたものを感じてしまった。

そう思うと不思議と心が落ち着いてくる


天井を仰ぎ見る。


こうして冒頭の場面に至る訳である。

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