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紅白饅頭

作者: 永田歳子
掲載日:2017/12/29

初投稿です。お世話になります

暖かい目でご覧下さい

満点の笑顔で、幸せを振りまきながら花嫁と花婿がバージンロードを腕を組んで通っていく。


道の両側から参列者達が花びらをふりかける。


俺もふざけてカゴごと花婿に振りかけてやった。いいんだ。どーせ俺の兄貴になる人だ。


互いの親族とほんの少しの友人だけでひっそりと行われた結婚式だったが、式場のムードは甘く、ゆったりとしたものだった。多分、これが幸せの空気なんだと思う。


全員が今日結ばれる2人を祝福していた。


俺も将来こんな式を挙げるんだと勝手に思い込んでいた。


ズビッ


なんだよこんな時に。頭の割れそうな鼻のすすり方しやがって。


と、ふと隣を見ると幼馴染の妙子が、涙目になっていた。


お前か。


「なんでお前が泣くんだよ」


「だ、だってぇ。かなえちゃんにはずっとお世話になってたもんんんん。寂しいよ〜」


「俺がいるじゃん」


「あんたよりやっぱかなえちゃんの方が好きーーー!!」


あまりの大声に姉貴をはじめとする式場にいる参列者全員がこちらに振り向いた。


妙子は気まずそうにうつむいた。


姉貴が眉尻を下げて笑い。また前を向いて進み出したことで式は再開した。






全てのプログラムを終えて紅白饅頭が各参列者に配られたところで解散だった。


妙子は名残惜しそうにしながら、


「一緒に食べよう」


俺達は夕焼けを見ながら近くの川の土手のところで一箱を半分こした。白いやつの方を取った。


「私も将来あんな式挙げたいな〜」


俺達は付き合っている。中3の時から付き合ってるから今年で三年目だ。


俺は高校を出たら就職するつもりだから結婚も正直考えていたりする。まだ早いって言われるに決まってるからまだ誰にも打ち明けてはいないけど。


「おう」


「かなえちゃん本当に綺麗だった。ドレスも最高に似合ってたし、羨ましい」


妙子の方は何か将来の夢があるらしく大学に進もうとしているらしい。


「俺が……お前に着せてやるから……な……ななななんてな! ははっ……」


「えっ……」


チラッと妙子の方を見ると心底驚いたような、少しほうけたような顔をしていた。いけない、これは真に受けている時の顔だ。


「妙子ー? 冗談だっ……」


「嬉しい! 楽しみにしてるね!」


ほうけた顔から一転、妙子はパァーっと表情を明るくして、俺の手を掴んできた。


ここまでされてしまったら俺は引けない。こいつの嬉しそうな顔に俺はどうも弱い。


「おう!」




決定打は一体なんだっただろうか。あの日から1年後俺達は受験と就職をそれぞれ無事に済ませ別々の道を歩み始めた。初めこそ最初の関係とそう変わらなかった。しかし、別々の道というものはどうしても摩擦を生むものだ。俺達も例外じゃなかった。次第に喧嘩が増えお互いまるでお互いが見えていないかのように接するようになってやがて関係は壊れてしまった。妙子が別の男を作っていたのである。


招待状も届かなかった。妙子はそのままその男と結婚したのだ。けど俺は正装して式場の外まで見に行ってやった。奴は幸せそうに笑っていた。それだけで俺はもう帰るしかなかった。
















「あ、皆に配った紅白饅頭1箱余っちゃってる。いいや、食べちゃお」


私は赤いヤツの方を食べた。白い方は私の大事な人が食べる分だ。


「酷いな。私にはウェディングドレス着せてくれるって言ったのにね。喧嘩した日にそのまま死んじゃうなんて……」


饅頭が塩辛い。

初めまして永田歳子と申します。

小説家になろうには初投稿させていただきます。

今回は妹にお題やるからワンライやってみれと命令されて【紅白饅頭】で書かせていただきました。実際1時間と八分かかってます……


最近全然書けていないのでリハビリの意味もあり読みずらいところ多々あるかもしれません。ご指摘いただければ幸いです。


それではここまでお読みいただきありがとうございます。失礼いたします

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