8話 鈍感なるペテン師ーInsensitive to Charlatanー
ファイシャフ・ユウ・オウプスタッド 13歳
ディ・オウプスタッド王国第一王女
恋に恋するお年頃だがやたら軽いノリの父親というか国王に若干の呆れを最近感じている。
多分チョロイン
どうしてこうなった?
状況が全く読み込めないのでもう一度言う。
どうしてこうなった?
オッサン共がリーベを攫おうとしている事を知りキレて無意識のうちにボッコボコにしてた所までは分かる。
そのあと王都を観光していたがなんか国王直属の騎士団を名乗る軽装備の男が声を掛けてきて国王に呼ばれてると伝えてきた、そして謁見の間的な所に通されるものだと思っていたのだが堂々とまるで勝手知ったる自宅のように突入し明らかに謁見の間的な所をスルーしたリーベは国王の私室?のようなところに入っていった。
しれっと着いてきた俺だが改めて考えるといくら国内最大の公爵家が背後についていたとしてもこれはヤバない?
「お久しぶりでございます、国王陛下」
「やぁ、リーベ久しぶり」
さっきまでの豪快な感じは跡形も無く消失し一端のご令嬢になった。ってか国王挨拶フランクすぎん?
「リーベお姉様、そちらの殿方は?」
まるで国王の影に完全に隠れていたかの様に気配を感じなかったが急にひょっこりと可愛らしい金髪碧眼の少女が現れた。
「専属の護衛の空よ」
「お初目にかかります、守姫空と申します」
「私はディ・オウプスタッド王国第一王女のファイシャフ・ユウ・オウプスタッドです、気軽にフィーとでもお呼びください」
流石に緊張はするが一応リーベと共に礼儀作法の教養は受けているので模範的な挨拶をする。
「まぁまぁ公式の場とちゃうし固くならんでもええで?」
国王は苦笑いしながら堅苦しい雰囲気をぶっ壊した。多分苦手なんだろうな
そして王都に来た理由を尋ねられたりしたから説明し序でにその中起こった誘拐未遂についても話しておいた、アヴァラルドの話は戦闘要員を雇っていた辺りの説明をリーベが俺に丸投げしてきたから話したがその間フィーはやたら目を輝かせていた、まぁリーベも最初妖精魔法の時似た感じで興味津々だったしそういうもんなんだろうと思いながら説明を終えた。
「まぁラルの奴は前から権力に目が眩む節があったからなぁ、その辺を知った上で抑制出来んかったんは儂の責任や」
「人が人を完全に把握した上で問題を起こさせないというのは到底不可能な事ですので国王陛下に非は御座いません、ですのでどうかお顔をお上げください」
つい言葉が勝手に出てしまったがなんか問題は無かったっぽいがリーベとフィーがすげぇ度肝を抜かれたような表情でこちらを見ている、なんでだ?
「空、貴方そんなに饒舌でまともな考えを持っていたの?」
「身分など関係なく自らの意見を述べ人の非を認める懐の深さ……素敵です」
なんなんだ?このアウト寄りのセーフみたいな雰囲気は。
その後、色々会話してせっかくだからって事で王城に泊まることになった。
1人に対して明らかに過剰なレベルの調度品や部屋の広さ、落ち着かないなと思っていたらフィーがもっと話を聞きたいとの事で部屋に入ってきた。
そして前は何をしていたかと聞かれた際に困った挙句ハマっていたゲームの話を自分に置き換えて話してしまった、何が艦隊を指揮して敵と戦っていただ?設定はそうでも要はゲームしてただけやないか。
だがフィーは思いっきり信じ込んでなんかお慕い申し上げていますとか言ってきたのだが意味がわからん、困惑していたらたまたま話が聞こえたらしいリーベが入ってきて問い詰められる
そして今に至る。
ほんとにどうしてこうなった?
皆様、大変長らくお待たせ致しました。ただの高校生の異世界生活改革!8話公開でございます。
ココ最近はデュエマやったりデュエマやったり時間がありませんでした(本当に申し訳ございません)