4話 駆逐する魔獣ーTo destroy monsterー
用語解説
決闘級魔獣
この世界に於ける魔獣等級では最下級。
魔獣一体につき騎士1人で対処可能な程度である。
地球では虎等が相当する。
組合級魔獣
この世界に於ける魔獣魔獣等級では下から2番目。
魔獣一体につき騎士三人から七人で対処可能な程度である。
地球ではサイやゴリラ、ゾウ等が相当する。
士団級魔獣
この世界に於ける魔獣等級では通常は最上位である。
魔獣一体につき一騎士団を導入しないといけない程に強い。
災禍級魔獣
この世界に於ける魔獣等級では最大の強さを誇り同時に世界に災禍をもたらすという意味でこの名がついた。
現状では空の倒した黒龍やその系列である各龍達がここに部類される。
「空、遂に完成したわ!」
何やらリーベが騒いでる、嬉しいことでもあったのだろうか?
「何が完成したの?」
俺が聞くとより一層かわいい笑顔を輝かせ背後に持っていた物騒すぎるモノを出てきた。
「空の為に造られた剣よ!」
どうやら俺とリーベが出逢うきっかけとなった所謂黒龍事変(この世界に於ける魔獣の強さ等を表す等級で最も強いとされる災禍級の黒龍が突如として焼かれ死んだが原因も誰が討ったかも不明な為事変となった)の黒龍の牙を加工して造られたらしい。
「見た感じだとかなり良い剣ですな!」
いきなり背後から声がしたので振り向くと剣を品定めするかの如く目を凝らして見てるシュムヒラー騎士団長が居た。
「見ただけで分かるんですか?まぁ良い剣だとは思いますけど」
「まぁ鑑定魔法を持っていないので素材や特殊な効果等は分かりませんが伊達に長年騎士団長を務めていないので」
鑑定魔法、そんなものまであんのかよこの異世界様は。
「もう銘は決めましたかな?」
銘?あ、名前の事か。
シュムヒラー騎士団長曰く騎士にとって剣は唯一無二の相棒である。その為日頃から手入れは欠かさないし定期的に腕利きの信頼のある鍛冶師に研いでもらうらしい。
そして最も大事なのは《銘》を決めることである。
因みに騎士団長の剣は父から受け継いだ物らしく天高く聳え立つ山の鉱石によって造られそこで鍛えられた為《天山》と言うらしい、何故か日本語にしか聞こえないが言語は地球の日本語や英語、ドイツ語などが混成している感じである。
天山と言えば由来から連想もできるが地球に居た頃やっていたゲームであったよな、九七式艦上攻撃機の後継機として造られたやつだよな、オタクとしては!
そういうのがアリなら《銘》も簡単に出てくるな!
「よし、決めた!」
こいつの《銘》は・・・《赤城》だ!
《赤城》と言えば旧日本海軍の正規空母、第一航空戦隊に所属していた軍艦だ。
あの頃やってたゲームじゃうちの艦隊で古株だったっけ。
「赤城、赤い城って事?」
「確かにこのプリンセス家の公爵家は赤い煉瓦で造られていますが城と言うよりかは砦のような感じですが」
まぁ、そうなるな。
「いや、別にここの事を言ってるんじゃなくてちょっと天山ってのも馴染みがあって関連したものを捜してたら記憶の中にこの銘があっただけだ」
この世界で正規空母とか第一航空戦隊とか言っても通じないし詳しくは言わなくてもいいか。
またあのゲームやりたいななんて考えてると廊下から人が走ってきて騎士団長に報告する。
「騎士団長!領地内に多数魔獣出現の報あり!等級は決闘級40、組合級3」
「総員出動、組合級には第二、第三、第四中隊をそれぞれ当たらせろ!決闘級は第六大隊で各個撃破、第四、第五小隊は人命救助を」
「御意!」
こうしてプリンセス家私設騎士団はその戦力の3分の1を出動させ魔獣の対応に当たらせる。
そして順調に駆逐は進んでいたかの様に見えたが魔獣が現れたのには理由がある、即ちより強大な存在の出現である。
再び伝令役の騎士が団長の元へ駆け寄って来る。
「騎士団長!新たに魔獣出現の報あり!等級は・・・士団級3」
先程までは決闘級、つまり魔獣一体につき騎士一人で対応可能なレベルで地球で言うところの獅子や虎と言った具合である。
そして組合級は主に魔獣一体につき騎士三人から七人の中隊規模で対処可能な具合である。
そして士団級というのが魔獣一体につき騎士団一団を動員しないと倒せない具合である。
「士団級3体、空殿にも出て頂きたい」
「確かに妖精魔法師の空殿なら士団級一体程度なら!」
おいちょっと待て!この人達俺に騎士団一団相当の戦力を期待してないか?無理だよ?いや、確かに災禍級倒したことあるけどね?
士団級魔獣討伐開始!
次回 守姫空 死す! デュ○ルスタンバイ!
ハイ、冗談です。死にませんよ?
大変、大変お待たせ致しました。
ただの高校生の異世界生活改革!4話です。
最近はSinceNowReStartの方が盛んでこちらの方が大分過疎ってましたがちゃんと更新します!
あと自分が艦これに最近ハマってるので艦これネタもあります。
次回もお楽しみに!