3話 懐かしき日常ーNostalgic everydayー
「それで、妖精魔術師が短縮されてフェザードと呼ばれるようになりました」
「「それは知ってる」」
今はリーベと共に妖精魔法についての授業?を受けているのだが俺が全くの素人と言うと基礎の基礎から教えてくれる事になったのだが流石に知っていた所なのでついリーベとユニゾンでツッコンでしまった。
その後も授業は続いていき炎、瑞、風、地の四系統初級魔法の発動と聖、魔、無の三属性魔法の特殊性について教わったところで時間的に区切りがよかったので授業は終了した。
「それにしても無属性魔法はどの程度種類があるんだ?」
「それについては全くもって不明よ」
無属性魔法、それは専用魔法と云う別称があるのだがその由来は本人にしか使えないからである。
例えば親が重力支配の無属性魔法を持っていたとしてその子供にその魔法適性が一般的な他の属性ならば遺伝するのだが無属性のみは遺伝しない。
その為大規模な無属性魔法、俗に言う攻城級魔法の所有者は国にとっては元の世界に於ける戦術核の様な扱いであるのでとても良い待遇をするらしい。
だが持っていたとしてもそれを申告などせずに日々を過ごす者も多いので正確な種類などは不明なのだ。
「一応生活に役立つ程度の無属性魔法の一覧だったらお父様書斎にあったと思うけど」
「なら後で見せてもらおうかな」
そして翌日、今度はシュムヒラーさん達と騎士団の訓練に参加している。
これがまた豪くハードである。
元の世界でも剣道部の練習はかなりハードだったがこっちの訓練はその比じゃない!
こうして部活終わりの如く訓練施設の隅でぶっ倒れているとリーベがやってくる。
「空、お疲れ様!一緒にお昼食べない?」
これは非常に有難い提案である。
「たまには芝生の上で太陽光を浴びながら食べる飯もいいな」
「でしょ?ここは私のお気に入りのばしょよ!」
今思ったんだがリーベって忘れがちだけど一応一国の公爵家令嬢だよな?失礼だけど飯とか作れるんだ!意外だわ。
「空、今失礼な事考えてるでしょ?」
満面の笑みが怖い。
そして時は過ぎ夕日が沈むまで来た。
こうして夕日を誰かと眺めるのは久々だ、まぁ女子となんて初めてだが。
「こういう日々、良いな」
「私もそう思うわ」
こうして懐かしき日常は過ぎていく。
現在SinceNowReState第15話や一周年記念の準備で忙しい東風陽炎です。
その中で書いてるので多少と言うよりかなり内容が酷くなっていますがお許しください。
それではSinceNowReState第15話でお会いいたしましょう!