序章 死と蘇生は唐突に!ーdeadoraliveー
【用語解説】
守姫空 16歳
本作主人公
ただのオタクでラノベ好き
最近は異世界モノが流行っているっぽいが個人的には現代が舞台でそこに非現実的な存在が出てくるタイプの作品が好み
異世界においては妖精魔術師と呼ばれる存在で大気中の子妖精や妖精界に存在する妖精たちの力を借り受け魔法を発現する術者で魔法を駆使しつつ銃剣で戦う。
プリンセス家の令嬢のリーベ・アイ・プリンセスに妖精魔術師として興味を持たれ専属の護衛に任命されるがぶっちゃけただの話し相手。
尚、互いに好意などはまだ無い模様。
妖精魔術師 職業
上の空の解説でも出ているがこの異世界における術者の中の最上位に存在する。
妖精も呼ばれる概念の存在に心で呼びかけその力を発現する術者のことを指す。
フェザードというのは初期の頃の正式な名称がフェアリー・ウィザードだったのだが長いと言われ誰が省略した形のフェザードと読んでからそれが定着した。
尚、妖精の属性系統は炎・瑞・楓・地の基本四系統に聖・魔・無の三属性があるが最後の三つは特に希少で使えるものは一国に三、四人程度居ればいい方であるが無属性については少々特殊で例えば木などを何も使わず瞬時に加工する無属性魔法から隕石を落とす無属性魔法まで多岐に渡り習得者以外基本は使えず戦闘向きな無属性魔法の術者は基本軍属でかなりの待遇である。
ある日、家族旅行をする為に車で移動していた際俺はいつも通り聖書を読んでいた。
しかし交通事故でどうやら俺だけ死んだらしい。
なんかよくわかんないけど一つだけわかる事がある。
「なんでいきなり空から落ちてるんだよぉぉぉ」
こんな焦らなきゃ行けない時に限って冷静になれる、そして景色を見てみた。
どこか中世風の城のような建造物に明らかに日本のソレではない家屋の数々、果てには石レンガの道に馬車ときた。
うん、これは異世界転生的なパターンだ!
そんな感じで思考を巡らせていたら突如芸人が巨大扇風機で吹っ飛ばされたの如く俺も飛ばされる。
その原因はすぐ視界に入る。
ー絶望を体現せし黒き龍ー〈シュヴァルツァー・エン・ドラハン〉
「アレって絶対こんな装備なしのチュートリアルで出てきちゃいけないタイプの中ボスじゃん!」
ツッコミを入れる程の余裕はあるが龍の口から光が溢れ出ているのを見てマジで余裕が無くなる。
そして遂に光の柱が黒龍から放たれた時咄嗟に左手を突き出していた、当然バリア的なものを張れるわけもなく無意味であったが条件反射だから仕方ない。
「ふざけんな!こちとら一回死んでんのにまた死んでたまるかよ!」
左手が焼かれたのだろうか、物凄く熱い・・・否!"冷た過ぎる"のだ。
目を開くと氷の障壁が左の掌から顕現されていて完全に反射し黒龍を穿った。
「これって・・・魔法ってやつか?まさか本当にこんなただの高校生が異世界に来たとでも?」
嬉しさ半分懐疑半分で首をかしげていたが空中落下の最中だと思い出す。
「ダメで元々、落下死は勘弁してくれ!」
今度は右手を突き出し地面から巻き上げる風をイメージした。
体は風に受け止められゆっくりと着地、怪我はない。
全く、どーなってんだよ。
交通事故で恐らく死んで気がついたら空中落下してて黒龍に襲われて咄嗟に魔法使って撃退して何とか魔法で着地・・・完全に異世界転生モノの主人公やん。
となると呼び出したヒロインとかキーになる人が居るはずだけど・・・居ないなぁ。
と思った矢先突然声をかけられる。
「あなた、さっき魔法を使ったわよね?もしかして妖精魔術師?」
なんかすげぇキラキラした目で姫様みたいな美少女に見られてる。
これがもしかしてフラグってやつですかね?
SinceNowReStateがまだ終わってないのに新作を書き始める愚者な東風陽炎です。
本作をご覧下さり誠にありがとうございます!
今度は昨今はやりの異世界モノで魔法無双系の作品です。
良かったら今後もご覧下さい。
SinceNowReStateもよろしくお願いします!