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姉の代わりにラブレター

最初は短いです。


一時間後に第2話が更新されます。

「お願いカルラ!ラブレターを代わりに書いて!!」


全ての始まりは、一番上のシャルラ姉がそんなことをいって来たことであった。





「いや、自分で書けば?」


「私、文字は知らないし字も書けないの!だから代わりに書いて!!」


切羽詰まった様子で姉がそういう。

私たちは平民…よりちょっと下の農民である。文字とは貴族特権であるし、字も読めるは希だ。


私は学校に盗み読みや盗み耳を立てて学を盗んでいたので粗方の教養があるし、そもそもシャルラ姉の知り合いで字を書けるのは私だけなのは分かってるが…。


「いや、シャルラ姉は嫁に行くんでしょ?しかも結構いいとこの商人と…」


「だからこそよ!!」


そうなのか?

あと、胸をつき出さないで下さい。大きすぎて目がクラクラする。


「だからこそ…ジューク将軍に思いを与えたいの」


「え、ジュークって王族軍の白い方の将軍じゃ…」


王族には黒い将隊と白い将隊がいる。

よく分からんが対立してるとかなんとかで、陛下も頭を悩ませてるとか…よく分からんが。


しかし分かることは、その二人の大将は酷く美しいとかなんとか…知らんけど。


多分、その心理は恋する乙女…というよりかはアイドルに燃えるファンのようなものだとおもう。


「とにかく!!…頼むわよ」


そう凄まれ(おっぱいデカイパイ)私は頷いた。


「あ、はい」



そこからは大変の一言に尽きた。

姉の監督のもと、聞くのも恥ずかしくなるようなものを書かされ、出来れば妥協して欲しいと説得し…なんとか出来た。


「これでいいですか?」


私は書いたラブレターの内容を音読した。

それなりに熱意のあるものだし情熱的なものだとおもう…実は少々、東洋の本を引用しているが気づかれないだろう。


そう思って音読しているとシャルラ姉さんは満足したように頷いた。


「いいわ!!素晴らしい!!じゃあ、持って行ってね」


なんて言われて目を剥いた。


「なんで!?」


「恥ずかしいし…私は嫁にいく身だから…お願いね♪」


ヒョイっと私は家を放り出された。


姉はその後、すぐに結婚してます。


簡易設定

カルラ

小さなパン屋の娘。

嘘を吐くのが得意な上に無学の村の中で一人だけ学があるので詐欺師まがいの宣伝をしてパン屋を繁盛させている。

家族が本気で大好き。

頭はいいがバカ。

顔は別段いい訳ではないが妙な魔性がある。

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