第八話 冒険者ギルド
俺は今冒険者ギルドにいる。このマリスタンの街で1番の大きさを誇り、入ってすぐの広いスペースには圧倒的な存在感を放つドラゴンの牙が天井から吊るされている。正面には受け付け、右奥には冒険者たちが昼間から酒を飲んでいる酒場がある。正直に言おう、俺は今感動している。自分が思っていた冒険者ギルドのイメージとピッタリ重なるこうけいに。俺は感動を噛み締めながら受け付けに向かう。
「すみません冒険者登録したいのですが。」
「冒険者登録ですね。ではこちらのギルドカードに魔力を注ぐか血を少したらしてください。」
俺は魔力を注いだ。
「これで冒険者登録は完了です。では冒険者ギルドについて説明させていただきます。冒険者ギルドでできることは依頼を受けることと依頼出すことです。あとは魔石の買取と転職も受け付けています。それとギルド二階にある書庫の本は好きに読んでくださってかまいません。」
説明の中で気になる部分があった俺は質問した。
「あの、転職について教えてもらえませんか。」
「転職というのはさまざまな恩恵を与えてくれるジョブを変えることを言います。人によって転職できるジョブには違いがあり実力のある人ほどより強いジョブになることができます。ここでは銀貨一枚で転職することができます。」
「では転職をお願いします。」
「かしこまりました。ついて来てください。」
受付嬢さんについて行った先には大きさ本があった。受付嬢さんはその本最初のページを開いた。
「ここに手を置いてください。」
言われたままに手を置くと本にジョブ名がずらっと現れた。
「えっ‼︎なにこれ‼︎‼︎」
受付嬢さんが驚いている。これはまたやってしまったかなぁ。 俺は声をかけた。
「どうしました?」
「数が多すぎます。普通は多い人で5〜8少ない人なら1つしかジョブ名が出ない人もいるんです。でもあなたのは18もジョブ名が出ています。しかもめったに出ない魔法剣士、召喚士、マジックマスターのジョブ名が出ています。正直この3つならどれを選んでも冒険者としての成功が約束されるでしょう。」
受付嬢さんはテンションが上がっている。このテンションの上がり方からして俺は普通ではないのだろう。
「あっ!言い忘れてましたがジョブは神の加護や精霊の加護を受けると複数のジョブになることができます。」
どうやら複数のジョブになれる可能性もあるようだ。俺は悩んだ末ジョブを決めた。
「じゃあ魔法剣士になります。」
「わかりました。ではまたここに手を置いてください。・・・はい転職終わりました。」
こうして俺は魔法剣士になったのだった。
このあとウインドウルフの魔石を9個買い取ってもらった。売却額は小金貨1枚に銀貨7枚だった。ちなみにこの世界の貨幣は鉄貨、銅貨、銀貨、小金貨、大金貨、白金貨、ミスリル貨がある。日本円になおすと
鉄貨 100円 百円
銅貨 1000円 千円
銀貨 10000円 一万円
小金貨 100000円 十万円
大金貨 1000000円 百万円
白金貨 10000000円 一千万円
ミスリル貨 100000000円 一億円
だいたいこれくらいだ。ちなみに俺の所持金は
大金貨10枚、小金貨1枚、銀貨6枚。魔石の売却額から転職代の銀貨1枚を引いてこうなっている。
大金貨10枚はムーサからもらったものだ。ちょっともらいすぎたかな。この後俺はギルドについての追加の説明を受け、冒険者ギルドを後にしたのだった。
ここまで読んでくださった皆さんありがとうございます。