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親友のために異世界へ  作者: アルタイル
第一章 マリスタンでの日々
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第七話 その後

ふと目が覚めた。俺は状況を把握するため周りを見渡す。するとラリーが部屋に入ってきてた。

「やっと目覚ましたか。無茶しやがって、お前MP使い果たしたろそんなことしたらぶっ倒れるに決まってんだろうが。」目が覚めてすぐに説教とはついてない。しかしラリーはだがと話を続けた。

「タツヤが無茶してくれたおかげで俺たちは助かった。ありがとう。」

俺は思った。こんなふうに感謝されるのもいいなと。

ラリーからあの後のことを聞くと、ウインドウルフを倒した後はモンスターに襲われることもなく今いる街マリスタンについたらしい。その後眠ったままだった俺を鉄壁要塞の4人が日替わりで面倒見てくれていたそうだ。ちなみに俺は14日も寝ていたみたいだ。鉄壁要塞の4人は護衛依頼も終わったので今はゆっくりと過ごしているのだとか。

「タツヤ、お前が倒したウインドウルフの魔石はどうする?」とラリーが聞いていた。この世界の魔獣は体の中に魔石を持っていて心臓の代わりをしているそうだ。そしてこの魔石は魔道具や冒険者達の武器や防具に加工され使われている。

「半分は鉄壁要塞で使ってくれ。今回はいろいろと世話になったからな。」と俺が言うとラリーは「半分は多すぎねえか。一つで十分だ。」と返してきたが無理矢理押し付けた。するとラリーはいきなり黙ってしまった。どうした?声をかけるとラリーは言いにくそうに切り出した。

「タツヤ、お前は何者なんだ?ウインドウルフを倒したときのストーンバレットの数はとてつもないものだった。いくら初級魔法をMP使い果たしてまで使ったところであんな数出せるわけがない。お前はいったい何者なんだ?」

どうやら初級魔法とはいえあの数はアウトだったらしい。俺はてきとうに話をそらすことにした。

「さあな、俺にもわからん。まぁそんなことより冒険者ギルドがこの街にはあるんだろ案内してくれよ。」

ラリーは俺に話すつもりがないことを理解したのか冒険者ギルドに案内してくれるようだ。俺は長く動いてなかったせいで動きの悪い体を伸ばしながら出掛ける準備を始めた。


ここまで読んでくださった皆さんありがとうございます。

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