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梗概(物語の結末まで書いてあります)

タイムスリップ、ランダムループものの、サイエンスフィクション


 主人公の流川は、高校三年生で、ちょっと妄想癖がある。流川は、卒業式のあと、何もすることがない。大学には落ちたので、予備校に通うことになるだろう。ちょっとした絶望を感じる。将来に希望が持てない。何もしたくない。ある日、ジャック・フィニィのSF小説を読んで、催眠術や自己暗示を使った時間旅行を思いつく。毎晩寝る前に、別の時間にいる自分を空想する。しかし、時間旅行ができないまま、暗い気分で、元気いっぱいの後輩である笹部さやかに出会い、ますます暗い気分になる。そして、この世界から消えたいと思い、ふて寝する。

 主人公の目が覚めると、高校一年生だった。彼はタイムスリップしていたのだ。時間遡行に気づいたのは、机の上に置いてある、高校の自習のための教材を見てからだ。その教材を簡単に解いたことで、英語も数学も、中学校三年生よりは進歩していたんだと気付き、主人公は自身を取り戻す。新聞を見ても、過去に戻っている。学校に行っても、クラスも同じで、すべて記憶のまま。このままでは、以前と同じような高校三年間を送ることになってしまうので、その流れを変えるために、部活に入ることにする。選んだのは、好きな美術の先生が顧問である美術部。楽しい部活生活を送る。あまり話したことのなかった高校一年生のときの同級生、南七瀬が美術部だったが、同じ部活に入ってみると今までとは知らない一面を見ることができて、うれしいと思う。好意を持っていた美術教師である柚木悠里先生とも仲良くなる。柚木先生に、自分が未来から来たのだと説得し、信じてもらうことができる。先生に好きだと言って、告白をする。振られる。しかし、これまでと同じように付き合ってくれるかと言う言葉には了承をもらい、そのあとの話で、今まで聞いたことがなかった柚木先生の話が聞けて、うれしい気持ちになる。その日、告白という、自分ができそうにないと思ったことができたことに満足して眠る。

 目が覚めると、今度は、高校三年生の冬だった。一回目の時間移動がなかったことのようになり、最初から時間を巻き戻した様だった。高校生活は、記憶にある時間遡行以前のままで、美術部には、はいっていないことになっていた。美術の柚木先生もすでに学校にはいない。緊急連絡網で柚木先生に連絡を取り、相談する。柚木先生の家で話し合って、催眠術を使って時間移動をもう一度試してみてはどうかという助言と、あたたかいはげましをもらう。時間移動のできないまま、時は流れて、今度は大学に合格し、三月三十一日を迎える。

 起きたら、高校一年生の四月一日だった。さらに、時間移動のコントロールが、うまくできなくなっていることに気づく。ランダムに高校三年間のどこかに飛ばされて、暗い高校生活三年間のどこかに戻ってしまう。精神的にも疲れてきて、家から出ることができなくなる。しかし、ゆっくりと休んだため、ちょっとだけ勇気が出てきて、その時、瞬間的に、時間移動ができるという強い確信を持つことができた。そして外に出て街の角を曲がったとき、はじめて覚醒条件での時間移動を果たす。新しい世界は、自分が文芸部に所属している、今までにない世界で、そこで秋山愛という文芸部の部長に事情を話し、相談に乗ってもらう。部長はその行動力で、柚木先生と主人公を会わせる。そのときの会話で、秋山部長も、時間移動に確信を持つ。時間移動の理論について仮説をいくつか立ててくれた部長は、何か未練があるから時間移動が起こるのではないかという仮説を立て、主人公を楽しませようとする。秋山の計画で、温水プールで、柚木先生、南七瀬、秋山愛と主人公が遊ぶ。主人公ははじめて、学校以外で楽しむことができたことに気づく。すがすがしい気分で目が覚めると、そこは、一回目の時間移動の世界で、自分が高校三年生の世界に飛んだ夜の次の日だった。高校一年生に戻ってきたことに気がついた主人公は、この世界がいつか終わるかもと思いながら、幸福な気持ちで今しばらくはこの世界が続くことを確信する。


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