狩り
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それでは本編第3話、どうぞ。
とある事件が幕を閉じた、その日の朝、俺はモンスターを求め森の奥へと出掛けていた。
出発して30分ぐらいたった時だった。
豚が人の姿をしたような緑色の体をしたモンスターが1体いた。
俺は相手に見つからないように茂みに身を隠し、鑑定を発動させた。
ゴブリン レベル3
スキル
レベルが俺より高いが奇襲が成功すれば、ゴブリンを倒せるだろう。
そう思い俺はゴブリンに奇襲を仕掛けるべく茂みから飛び出した。
俺がゴブリンに走っていく中でゴブリンは俺の存在に気づいた。
「ちっ」
ゴブリンは腕を大きく挙げて威嚇し俺に向かってパンチを繰り出してきた。
しかし、俺は俺に迫ってくるゴブリンの腕に対してなるべく平行になるように剣を振り、ゴブリンの腕を切り落とし、そして、勢いを利用して体を回し、ゴブリンの内側に入り、そのまま、ゴブリンの首を切り落とした。
ピロン♪剣術Ⅰを取得しました。
ピロン♪レベル2になりました。
その場の雰囲気に似合わない軽快な音楽が流れた。
ゴブリンは首から大量の血が吹き出し、地面に倒れた。
生き物を殺したのに全くといっていいほど罪悪感はしない。
殺したとことよりもゴブリンからする生臭い、臭いの方が気になった。
そんな、自分が怖かった。
いつか、自分が自分ではなくなる気がしたからだ。
頭を振り、思考を止め、そんなことを考えている暇なんて無い、俺は薫達に一秒でも早く会わなければならないのだから。
「よし」
そう、考え直し、俺はゴブリンの死体に向かって近づいて行った。
それにしても、このゴブリンからどのようにドロップアイテムが獲れるのだろうか?
もしかしたら、こいつからナイフなどを使って素材を剥ぎ取るのか?
だとしたらヤバイな、とてつもなくヤバイ!!。
剣を使ってモンスターを狩ることは出来るが流石にモンスターの解体の仕方なんて分からない。
「はぁ~」
と溜め息をつきゴブリンの死体に手を当てた、その瞬間、ゴブリンの死体が光り、ガラスが砕けるようにゴブリンの死体がパリン♪と音をたてて消えて行った。
ピロン♪解体Ⅰを習得しました。
ゴブリンがあった場所には耳と布が置いてあった。
いきなりでビックリはしたが確かにファンタジーらしいと思い、それを袋に入れた俺はモンスターを探しに森を進み始めるのであった。
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坂口悠斗 レベル2
気力 118/120
魔力 200/200
攻撃 60
防御 48
魔攻 70
魔防 52
俊敏 57
スキル
鑑定Ⅱ、採取Ⅱ、麻痺耐性Ⅱ、毒耐性Ⅱ、幻惑耐性Ⅱ、剣術Ⅰ、解体Ⅰ
称号
天才、異世界人、神の玩具、???
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日が暮れるまでモンスターと戦い続けた。
体も精神もボロボロだけどボアという猪みたいなモンスターから肉を手に入れる事に成功した。
さらに俺は住みかも見つけた。
俺は狩りの途中で洞窟を発見したのだ。
これで俺は衣食住のうち、食と住の2つを手にいれることが出来た。
そして今、俺は何をしているのかと言うと念願のまともな飯を食べるために肉を焼いています。
お肉が焼けるまでしばらくお待ちください。
ジュ~~
ジュ~~
ジュ~~
キラン☆
「今だ!!」
その言葉と同時に焼けた肉を空中に掲げた。
どこかで棒狩りゲの「上手に焼けました~」と言う声が聞こえた気がした。
遊びはここまでにして、いよいよ俺は肉を食べようと思う。
「いただきます!」
そして、肉にかぶり付いた。
「うめぇ」
それしか出てこなかった。
正直、味的には地球にあった肉の方が美味しい。
だけど、命懸けで手に入れた、こいつは俺の舌を感動させたのではなく、俺の心を感動させたから地球にあった肉より美味しく感じたんだと思う。
それから、食べ終わるまで無言で食べ続けた。
食事が終わった俺は今日の成果を確認することにした。
袋から出てきたのは
ゴブリンの布×4、ゴブリンの耳×5、ゴブリンの目玉×2、ゴブリンの魔石×Ⅰ、ボアの肉×3、ボアの角×2、チレルの羽×7、ヘビの鱗×4、ヘビの毒牙×2、指輪である。
チレルとはヒヨコみたいな奴で空を飛んで、攻撃してくるモンスターだった。
俺はものを取り出していて気がついたことがあった。
この袋だ。
腰に掛けて歩けるほどの大きさなのに何故、こんなにものが入るのだと。
俺は袋の中を除いてみた。
底が無かった。
なんだ?この袋はまるで狸型ロボットが持っているポケットではないか。
この袋に向かって鑑定を使った。
アイテムボックス……この袋は別空間と繋がっており、物は腐らないし、装備は錆び付かない、幾ら入れても重くない優れもの、アイテムボックスは魔力によって所持者を登録することができ他人から物を取られなくすることもできる。大きさは所持者の魔力の大きさによるため分からない。物を取り出すときは取り出したい物を思い浮べると取り出すことができる。
なっ…… なんというチートだ。
今日の成果、そっちのけでアイテムボックスに取り掛かった。
魔力をこの袋に流せば登録になるのか?
それ以前に魔力の使い方が分からない。
どうしたらいいのだろうか?
袋の表面をペタペタ触ってみたり、中の異空間に手を突っ込んだりしてみたり、「魔法よ、出ろ」と言ったりしたが特に何も起こらなかった。
すると、手に引っかかる物が有ることに気付いた。
俺はそれを取り出して見た。
出てきたのは一冊の本だった。
この本の題名は魔法 基礎編と書いてあった。
「粋な計らいをしやがる」
そもそも、無い方がおかしいのだ。
俺のような異世界人にとって魔法は身近では無いのだから。
異世界人の夢である魔法が使えるようになると思うとウキウキしてきた。
高まっていく心をおさえて、本をアイテムボックスにしまった。
これを読んでしまうと時間がかかってしまうので現状整理ができたら読もう。
「ステータス」
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坂口悠斗 レベル10
気力 278/280
魔力 360/360
攻撃 140
防御 128
魔攻 150
魔防 132
俊敏 137
スキル
鑑定Ⅱ、採取Ⅱ、麻痺耐性Ⅱ、毒耐性Ⅱ、幻惑耐性Ⅱ、剣術Ⅱ、解体Ⅰ、気配Ⅰ、
称号
天才、異世界人、神の玩具、???
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合成
「おー」
このステータスをみて思わず声をあげてしまった。
1日でこんなに上がるなんて予想もしなかったからだ。
そして、ステータスの下にある合成に目がいった。
これは昨日は無かった。
気になった俺は合成に触れてみた。
すると、ピロン♪とあの軽快な音楽がなり、麻痺耐性Ⅱ、毒耐性Ⅱ、幻惑耐性Ⅱを合成して異常状態耐性Ⅰを習得しましたと音声が流れた。
異常状態耐性に鑑定を使った。
異常状態耐性……耐性系を3つ以上レベル2にしたときに習得が可能。異常状態関係すべてに耐性を付けることが可能。
合成とはスキルを作ることが出来るのか、これでスキルが見やすくなったな。
取り敢えず、今日の成果は終わり。
いよいよ、魔法だ。
やった~♪
スキルのレベル紹介。
Ⅰは初心者レベル、Ⅱは経験者レベル、
Ⅲは達人レベル、Ⅳは世界に名が通るレベル、
Ⅴは歴史に残るレベルです。