女子生徒Dのワケあり
はあ… と私はため息をついた。
「どうしたの?D?なんか悩み?」とまわりの女子生徒が聞いてきた。
私は心配をかけたくなかったので ううん、なんでもないよ。 と笑顔で答えた。
「そ、ならいいけど。」と女子生徒は納得してくれた。
キーン…コーン…カーン…コーン…
チャイムの音と同時に席を離れていた男子は慌てて自分の席に座り数分してから先生が教室に入ってきた。
「きりーつ」「れーい」 「ちゃくせーき」
という号令とともに私はしっかりとその一連の動作をやる。
授業が始まってから数十分がたち、
「はい、D、この文を読んでみなさい。」と先生が言った途端私は反射的にその言葉に恐怖した。
身体が震えて変な汗もでた。
そんな私の顔色を先生は見て、「どうした?気分悪いなら保健室に行きなさい。」と言われたので はい…ありがとうございます… と言って私は保健室へ向かった。
やっぱり怖いなあ… と保健室のベットでつぶやいた
私には秘密がある。
それは緊張するとしゃっくりがでてしまうのだ。
そのせいで私は一度トラウマになり、それ以来学校での発表や、人前に立つことを拒んだ。
そう、私は普通の人と変わってるのだ。