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名前な、作中で主人公が名乗ったら使っていこうと思うます。
「……子ども?なんで…?」
「あ、スゥー…お邪魔しましたぁ!」
目と目が合い驚きながらそう言葉をこぼす怠惰の魔王様、俺は悪寒と嫌な予感を強く感じすぐにその場を離れようと走り出そうとした。
「いや、そんなことどうでもいい…」
「うぇ!ちょ!?」
「これが…これが人の温もり…」
したが、目に見えぬ速さで回り込まれてしまいそのまま気が付けば抱きかかえられてしまっていた。
俺は柔らかいのやら魔王に捕まったという恐怖やらで動けなくなってしまった。
「凄い!死んでない!溶けてない!あぁ…あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!」
「ちょ!?み、耳がァァ!?」
捕まった事に固まってしまっている俺は泣き出した怠惰の魔王の大音量の泣き声を耳がダイレクトに受けてしまった。
「あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"ん!!」
「あれ?静かになった?俺の耳大丈夫?死んでない?血とかでてないよね!?さっきバツンッてなったの気のせいだよね!!?なんか耳からたれてる感覚するぅ!!」
抱え込まれているので耳を塞ぐ事も遠ざかることも出来ず痛みに耐えようとした時だった。
耳からバツン…という音を最後に無音に包まれる。
「ヒック…うぅー…」
「なんも聞こえん…俺はこれからどうなるんだ?」
「うわぁぁぁん!!」
「あ、なんかビリビリと肌で音を感じるスゲェー…いつ泣き止むのか…」
泣き止んだのは真上辺りにあった日が沈みかけ暗くなってきた辺りだろうか?俺は小さくなってきた振動がついに無くなったのを感じると怖くて動かせなかった首を動かし上を向き魔王様の顔があるだろう方を見た。
「ヒッ」
「…。」
上を向くと目と目が合う、なんなら眼力を込めた目で怠惰の魔王は見ていた。
まるでその姿を脳内に一生残るようにするみたいに、その目に耐えられず俺はすぐに目を離し下を向いた。
「あぁ…可愛い、そっか私もうこんなに身長伸びてたんだ…?あはは、初めて…初めて触れ合えた。初めてこの温かさが知れた。…でも離したら君は絶対逃げてしまう。うん、逃げようとしてたもんね?でも駄目、絶対…絶対絶対絶対絶対絶対絶対絶対ゼッタイゼッタイゼッタイゼッタイゼッタイゼッタイに…モウハナサナイ」
「な、何言ってるかわかんねぇ…なんか体越しに振動してるのはわかるけど!な、何言ってんだ?やっぱ俺の耳ご臨終してるぜこれ」
より強く若干痛いくらいに抱きしめられるのを感じながらいつ離してくれるのか、どうやれば逃げれるのかを考える俺であった。
あ、こりゃぁ!やべぇぜ!主人公もとい俺くん!一生逃げれないね!w




