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1

いつステータス的なの出そうか…

「痛っ!?」


俺は頭部に強い痛みを感じ目を覚ました。


「チッ!ガキが邪魔なんだよ!!」

「ヒッ!?」


顔を上げるとそこには瓶を持った大きなおっさんがフラフラとした立ち姿でそこにいた。

男の言葉とその外見で俺は怖くなりその場から走って逃げる。


「はぁ!はぁ!な、なんなんだよいったい!」


壁に手をついて息を整えながら辺りを見渡しそう言った。


「てか、はぁ?なんだここどこだよ…?それに、なんか俺の体もおかしくね?こんな、小さかったか?てか…うえぇ、臭ぇなこの体…いや場所か?わかんねぇ」


さっきまで自室で寝ていたよな?と思いながら見知らぬ場所、知らぬ体などに困惑する俺、だがそれ以上にこの体の不快感と臭いで俺はえずきその場で少し吐きかけた。


「いや無理吐く」


無理でした。

その場でびちゃびちゃと胃酸を吐き出した俺はヒリヒリする喉を擦りながら歩く


「本当にどこだよここ…て、うわぁなんか見たことあるやつあるぅ」


てくてくと歩いていると表通りに出たのか周りが明るく人々が左右に行き来していた。

そして、その道の奥には画面でいつも見ていた建物が建っていることに俺は気がついた。


「え、嘘だろここあのゲームの世界なのかよ!?てことは…いや待て待て?ここどっちだ?1か、2か…?どうか俺的に1であってくれ…」


俺はそう祈りながら迷いがない足取りで冒険者ギルドへ向かった。


「っと危ない俺今臭い野郎だったな…どっか軽くでもいいから体洗うとこねぇか?」


向かう中こちらを鼻をつまんで見る人が目に入り申し訳なさが込み上げてくる。


「んー、あの学園があるならここはあの国だよな?…てことは近くに確か川あったよな?…行ってみるか」


そう言って外へ出るため門へ向かっていると隣の方から話し声が聞こえてきた。


「ねぇ聞いた?またあの死の森が広がったんですって」「えぇ聞いたわよ?その話とは違うけどあの餓鬼の地も最近広がってるって話は聞いたかしら?」「しってるわ!最近本当に魔王の力が広がってるよねぇ」


「そうか、ここは1の世界か!良かった…いや良くないけど良かった。」


女性二人の会話にでてきた死の森も餓鬼に地も1に出てきた大罪の魔王達の居る場所の名前なのである。


死の森は怠惰、餓鬼の地は暴食、魔王達の地にはそれぞれ名前がつけられている。


「それより怠惰の魔王が生きてるってことはまだ勇者は誕生してないっぽいな」


1ではプレイヤーが操作する学園生が2年生になると勇者になり卒業と同時に魔王と戦うので勇者の話題もないと考えるともしかしてまだゲーム自体が始まってない?と考えている俺の元へ聞き覚えのある声が聞こえてきた。


「ま、待ってくれよ!」

「もう!早くしないと入学式に遅刻だよ!?早く!!」

「こ、これ以上早く走れと!?ちょ!待ってくれ!!」


見覚えのある二人の男が前を通り過ぎて行った。


「ま、マジかよ…あいつ主人公、それとその友人だったよな今の?」


リアルで主人公とその友人に会えたことに興奮し、このゲームがいま始まろうとしている場面にも驚いた。


「ふぅ…落ち着け俺、さて体を洗いに行くか」


目の前の門を潜り数分歩くと川を見つけたので周りに人がいないのを確認したあと服を脱いで川に入った。


「うへぇつめてぇなぁ…」


体や髪をゴシゴシとやっていると近くから何かの鳴き声が聞こえた。


「ギィィ…ギィィ…」

「ヒッ!な、なんだ?」


声のした方を見るとゴブリンとおもしき魔物が横たわって痙攣していた。


「お、おぉリアルゴブリン…誰かが忘れて仕留め損なったのか?」


じっと見ていると次第にゴブリンは動かなくなり最終的に死んだのか動かなくなった。


そして身につけていた物をそのままに身が溶けるように地面に吸い込まれていくのを俺は()()()()()()()()だと感じ顔を真っ青にした。


「いや、確かに近かったぞ?でもここまで影響するのか!?()()()()は」


この吸い込まれていく現象は怠惰の魔王との戦いで見たことあるものだったのだ、だがここで俺はあることを思ってしまった。


「体験してみたいな…いや、即死じゃねぇし大丈夫だろ?それに端の方だし力も弱いしな!…ちょんちょん」


俺はゴブリンが死んだ辺り足先でつついてみるが変化を感じなかった。


「全身入れないと無理なのか?…よし、着替えてから行ってみるか…」


身体を洗うのと同時に服も洗っていた。

服は大きい岩の上に干していたのである程度乾いていたのでそれを着て今度は全身を入れてみた。


「…ん?なんも感じない…?」


入ったが別にだるく感じたりしなかったので少し先に進んでみることにした。


「確か気力を取るんだったっけ?でも別に鬱になる気もだるいって気も起きない…端すぎて弱すぎて分からない感じなのか?」


そう思いずんずんと森の中を進んでいくと見たことある開けた場所に到着した。


「わぁ見たことあるぅ…そして知ってるやつ寝てるぅ」


中央にはそれは知っている彼女が横たわっていた。


「てかここ中心じゃ?俺なんで平気なんだよ…転生特典?ほんにん川で知ったけど子どもよ?ははは…社会人が子ども、どこぞの探偵兼死神じゃあるまいし」

「…だれ?」

「っ!!?」

お?お?怠惰の魔王さんちっすちっす!

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