終焉
この作品は「バイオハザード」に影響を受けて制作した作品です。オマージュは多いですが、本家とストーリーの繋がりは一切ございません。
衣笠がこちらに迫る。直後、ある集団が岸田と栗田の元にやってきた。特殊部隊である。栗田が事前に呼んでいた。特殊部隊は暴走する衣笠を見て、非常事態だと判断した。そして、緊急用のロケットランチャーを岸田に手渡す。警察が極道に助けを求めるなど滑稽だが、そうも言ってられないのだろう。岸田は構える。
岸田「じゃあな。」
ロケット弾が放たれる。そしてそれが衣笠に直撃。衣笠は木っ端微塵になった。
衣笠が死んだ。だがまだ地獄は終わらないようだ。社長室にあったモニターが突如点灯する。そして残り時間3分を示した。
岸田「時限爆弾か、町ごと証拠を吹っ飛ばすつもりだな。」
衣笠の体内にスイッチがあったようで、爆発の衝撃で作動したらしい。特殊部隊は栗田を連れてヘリコプターに乗る。狢町の住民はもう間に合わないと判断したらしい。抵抗する栗田を引き込み、ヘリコプターは飛ぶ。一方岸田は組長「星山」や兄貴分が居る組事務所の元へ向かう。
岸田「親父!兄貴!早く逃げましょう!町が吹っ飛びます!」
星山「岸田、お前だけ逃げなさい。3分じゃわしは逃げられない。お前は組で一番若くて優秀だ。ここで死ぬべきではない。」
岸田「親父と兄貴達を置いて逃げるなんてできねぇよ!全員で逃げてぇよ!」
岸田は取り乱す。
星山「てめぇ誰に口聞いてんだ!逃げろって言ったら逃げろ!」
岸田「うお…」
星山「時間がない。早く逃げなさい。」
岸田は後ろ髪を引かれる思いで逃げる。そして町から出た瞬間、狢町は全て吹き飛んだ。その後は更地が広がった。