壊滅
この作品は「バイオハザード」に影響を受けて制作した作品です。オマージュは多いですが、本家とストーリーの繋がりは一切ございません。
巨大化した衣笠は岸田と栗田を追いかける。
衣笠「逃げるしかないだろうな!人類は私に跪くしかない!君たちには私の力を試させてもらう!」
その姿はまさに傲慢なマッドサイエンティストの成れの果てである。
岸田「追い込まれてしまったみたいだな。」
栗田「え、そんな!」
二人はガス室へ逃げ込んだ。そこに衣笠が追い付く。
衣笠「ネズミは逃げ足が速い。さて、そろそろ社会への見せしめになってもらおうかな。」
衣笠が歩み寄る。直後、岸田がガスタンクをチャカで2発撃つ。そして栗田の首を掴み全速力で逃げる。次の瞬間、轟音と共に爆炎が広がった。そしてビルが崩壊し始める。
岸田「やべぇやりすぎた!走れ!」
間一髪、二人はビルから抜け出した。そして衣笠製薬本社は音を立てて崩れ落ちた。
栗田「弾切れしてたんじゃ…」
岸田「バーカ、そんなもん嘘に決まってるだろ。少ない弾は有効活用しないと。死にかけたけどな。」
二人は土埃を上げるビルを見つめていた。すると、瓦礫が僅かに動いた。そして何かが瓦礫から出てきた。
「随分なことをしてくれたな。」
衣笠である。血だらけになりながらも衣笠は爆発に耐えていた。
岸田「ここまでか、本当に弾切れだ。」