アウトロー
この作品は「バイオハザード」に影響を受けて制作した作品です。オマージュは多いですが、本家とストーリーの繋がりは一切ございません。
狢町のある場所に一人の男が居た。この町をシマとする「星山組」武闘派構成員「岸田」である。岸田は組の指令で狢町の殺人事件を調査していた。そして、事件の裏にスペイン系半グレ組織「エルヒガンテ」が関わっていると睨んだ。
岸田はエルヒガンテのアジトの前に居た。扉を開けると独特な甘い匂いがする。薬物だろう。中には一人の構成員が居た。話しかけるとその構成員はスペイン語で怒鳴ってきた。そしていきなりナイフで襲いかかってきた。その目は異常である。
しかし、岸田は星山組最強戦力とまで言われた男である。即座にドスで男の目を切り裂き、腹を裂いた。
すると、奥から多数の構成員が飛び出してきた。この手の半グレは基本的に凶暴なものだが、彼らは通常の半グレのそれとは全く違う。こちらへの攻撃に全く躊躇がなく、時に仲間を巻き込むことも省みずに爆薬まで使用した。そんな相手に対しても岸田は実力を発揮した。ナイフでの攻撃を楽々と躱し、腹にドスを突き立てた。さらに一人の両膝をチャカで撃ち抜き、歩行能力を奪ってから強烈な回し蹴りで周りの敵ごと吹き飛ばした。一人が持っていたショットガンを拝借した。
構成員達を制圧し、奥へ進む。すると大きな部屋に異様な男を見つけた。ラモンと名乗るその男はエルヒガンテのボスだった。
ラモン「優秀だね、あいつらを突破してここまで来るとは。ゾンビよりも質の良いクスリを与えているからしもべとしては強かったんだがな。」
岸田「クスリで手に入れた部下達は可愛かったか?」
ラモン「軽口を叩くとはな。栗田とかいう刑事より優秀かもしれんな。まあ力を得た俺には勝てないがな。」
するとラモンは置いていたチェーンソーのエンジンをかけ、突如振り回してきた。ラモン自身も薬物を摂取しているようで重いチェーンソーを軽々と振り回す。岸田はラモンの胴体をチャカで撃つも、痛みを感じないのか止まらない。
岸田「じゃあ頭を吹き飛ばしてやるよ。」
しかし、ラモンはチェーンソーで銃弾を弾いた。そして岸田に斬りかかる。岸田は躱した。当たってはならない一撃必殺の攻撃である。
岸田「仕方ない、これを使うか。」
岸田はチャカから先ほど手に入れたショットガンに持ち変える。そしてラモンに向かって銃弾を放つ。ラモンはチェーンソーで防ぐも、その衝撃は大きく僅かによろめく。それを岸田は見逃さない。即座にチャカで肩関節を貫く。こうなっては痛みは関係ない。ラモンはチェーンソーを落とし、自分の足を切り裂いた。悲鳴を上げるラモンの心臓にドスを突き立てる。ラモンは永遠に動かなくなった。
ラモンは死に際に、大手製薬会社「衣笠製薬」から薬物を受け取ったと話した。