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帰り道

「じゃあ!お先におやすみなさい」

「おやすみー」

バイバイと手を振りKと別れた。

車内は私とYの2人きり、恥ずかしくて酒に酔ったフリをして俯きながら家の場所を教えたり世間話をした。

そんな時ふと中学時代の話が出て、私の気持ちの蓋が少し緩んだ。中学の頃Yに告白はしなかった。正確には出来なかった。好きだった頃Yは友人Dを連れてきて『話があるき聞いてやって』そう言ってDを前に押しやった。Dからの話は言わずもがな告白だった。Yの目の前でのやり取り、私は心の中で脈はないんだねと諦め、Dの告白を受けた。その後すぐYとKは付き合った。その事が余計に苦しくてDのことが好きになれなかった。数年の後Dがなぜ接点のあまりない私に告白してきたのかは友人を通じて何となく知った。私に告白する前に私と同名の女子に告白し、断られていた。数年越しでなるほどなーと納得した。Dには悪い事をしたなと思ったが若気の至りなので許して欲しい。

そんな事を思い出し、つい気持ちが溢れてしまった。

「あの時辛かったんだよ…Yが好きだったから」

はっと我に帰ったが言葉は出たあとだった。

恐る恐る返事を待っているが何も返ってこず少し間が空いてから「え?なんだって?」とすっとんきょうな声が返って来た。俯きな体勢と対向車のクラクションがなったおかげのようだ。我に返った私は「なんにもないよー」と笑って誤魔化した。その後私の家のの近くにあるコンビニに寄りたいと言っていたので私も降り、買い物をした。私は新発売のグミに目が行き、手に取りYと合流した。

「これ欲しかったんだ!」

そう言うと私の手からさっとグミを取っていき会計を済ませてくれた。その行動が愛おしくてたまらなかった。「ありがと」とグミを受け取り、すぐ近くだったため私はそこで別れた。去り際もずっと手を振ったり、溝に落ちるなよーといじられもした。その一つ一つがまた昔に戻ったようで愛おしく感じ、家に帰りたくないという気持ちにさせた。

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