第三話 無駄死にと転移
「君が助けた老人は私の分体なんだ。」
「もっと言うと神である僕の分体だからトラックに轢かれたぐらいじゃ死なないんだ。」
「……じゃあ僕が死んだのって」
「うん、はっきり言うと無駄死にだったんだよ。」
「でも、無駄死にだからと言って君が自分の身を顧みず人助けをしたと言う事実は無駄にはならない。私のせいでもあるしね。だから君には異世界へ転移をしてもらおうと思うんだ。」
「え!?異世界転移できるんですか!?」
まじかよ!異世界いけるの?超嬉しいんだけど!やっぱ魔法とかあるのかなぁ?めっちゃ楽しみだなぁ!
「そう!できるんだよ転移!チートはできないけれど最低限のサポートはさせてもらうよ。」
「ありがとうございます!」
ただでさえ異世界に行けるんだ。文句なんてあるはずがない。それにサポートまでしてくれるんだ。ありがたすぎる。
「てことで今からは異世界についての説明をしようかな。」
「お願いします!」
「君がこれから行く世界は魔法はあるが、君がいた世界よりも文明が発展してなくてね。そこで君がいた世界の常識や物を異世界に広めて欲しいんだ。そのために君には創造魔法を与えようと思うんだ。」
「創造魔法って何ですか?」
「物を自由自在に作り出す魔法さ。詳しい仕組みは着いてからのお楽しみだね。」
それから僕は異世界の簡単な情報を教えてもらった。
「それじゃ、いってきます!」
「気をつけて行くんだよ。あっちで死んでしまったらもう転移なんかできないからね。ああそれと、街に着いたら教会によって見るといい。またこうして会えるからね。」
「はい!色々本当にありがとうございました!」
そう神に伝えて僕は異世界へと出発した。
椎名良が異世界に旅立った後、神はポツリと呟いた。
「私の分体は本来は人間には見えないし、触れないはずなんだけどなぁ。」
どうも!冥土です!やっと椎名くんが異世界に転移しました!これから椎名くんはどうなって行くのでしょうか?これからもちょくちょく作って行くので暇つぶし感覚でお楽しみください!ご閲覧ありがとうございました!