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◣皿◢  作者: REXULTI
2/2

陰茎(バナナフィッシュ)にうってつけの日

途方に暮れていると頭上から声がしました。

「ポポポポ〜〜〜ンちゃ〜〜〜ん」

見上げると破水寸前の妊婦のように腹の膨れた全裸のおっさんたちが生肉をぶら下げた釣り竿を持って立ってました。

左手にはニヤついた身体中にカビの生えたグロテスクなデブ、右には黄疸で黄色い白目が血走った全身に無数のクレーターを散りばめビール缶握りしめたデブ。

二人のグロデブが指差し笑っていました。

(上からもの言いやがって)と思いながら、生肉に食らいつくと、

度重なる[売春行為|キャッチアンドリリース]で瀕死の状態になった[生娘|ブラックバス]のように何の抵抗もできずにタモ網で引き上げられました。

クレーターの方の背中をハサミで刺し、彼らの静止を振り払って竹橋駅で電車に飛び乗り一息付くと大変なことに気が付きました。

自慢じゃないですけどぼくのチンポは人より大きいです。

それはぼくの全長を超すほどでいつも引きずって歩いてます。

引きずってる内にぼくの包茎は象皮みたいに硬くなっていきました。

その自慢でないけどあなたより大きいチンポに噛みつき亀が食いついていたのです。

ぼくの巨根は神経系もカバーできないホド膨大ですので痛みを感じず今まで気づかなかったんです。

無理に引っ張ると千切れて、ボトリと落ち意思を持ったかのようにうねりながら降車し何処かへ行ってしまいました。

大量出血のせいか気が遠くなっていきました。

☆☆☆

気がつくと血は止まり、あれだけギュウギュウと鮨詰めに居た乗客たちは消えていました。辺りには物凄い臭気が立ち込めています。

目の前には白いビニール袋があり、ぼくは金目のものがないか中を覗きました。

中にあったのは黒く変色し腐敗して肥大した人間の左足でした。

するとぼくの電話がなりました。

出るといつも贔屓にしてくれる人でした。

その人は為すべきことをずんだもんの読み上げボイスで伝えてきました。

ぼくは電話の声の主には逆らえないので口を大きく開けそれを一気に呑み下しました。

不快な酸味が口いっぱいに広がり食感はさながら発酵した粘土のようで食道がケロイドと化したと思いました。

「あ~ふぉうふぇしゅか」(どうですか)«ここでカメラは彼の口内をドアップで撮影する»

話を戻して━━隣の車両からは何やらモメているのか騒擾の気配がしました。

電車はいつまでも発車せず、仕方なく降りると人が段になって折り重なっていました。

上に乗っかっている人間は━━三人です━━何やら喚きながらスキンヘッドのデブの首を抑えつけていました。

デブの顔は赤紫色から土気色になってピクリともせず絶命してるかのように見えました。

サラリーマン風のその男たちはもう動かなくなったデブに蹴りをいれると口笛吹き〱アスファルト切り刻みながら去っていきました。

開いた口が塞がらずポカンと眺めていると駅員に呼ばれたであろう警察に「あなたには黙秘権がある。あなたの供述は、法廷であなたに不利な証拠として用いられる場合がある。

あなたは弁護士の立会いを求める権利がある。もし自分で弁護士に依頼する経済力がなければ、質問に先立って公選弁護人を付けてもらう権利がある。(コピペ)」と言われ手錠を付けられここに連れて来られたんです。

ぼくは黙秘権を行使します。

もうこれ以上あなた方非人に一言も喋るつもりはありません。

警察官風の男たちは顔を見合わせると黙々と順々にその小人を殴りた。

拳が駄目になると次はパイプ椅子、机、ボールペン、アイスバケツ等でできる限りの危害を加えてく内に

唖黙り耐えていた彼は突如口を開け━━

━━勢い良く吐き始めた。

それは延々と止まることなく胃の中のものを全てぶちまけると次は自分の内蔵を吐き始めそれに連て体積が徐々に縮小し最後には消えてなくなった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜

警察の調書には以下のように記載された。

千代田区警察署において、 本職は、あらかじめ被疑者に対し、自己の意思に反して供述する必要がない旨を告げて取り調べたところ、事情聴取中に自然死。

被疑者死亡により不起訴処分。

なお、着信履歴等を調べてもそのような記録は一切確認できなかった。

司法監察員


巡查 久保田学

〜〜〜〜〜〜〜〜〜

その夜日本はツチノコ捕獲の報で少し沸いた。

形態はAtretochoana eiseltiに似ているとのこと。

テレビインタビューを受けた発見者の橋本宗大氏━━野田草履のペンネームでインターネット活動をしている━━

はまさかあんな所で見つけると思いませんでしたね~。日頃の行いがいいからかもしれないですね~。とコメントした。


(ニンサマ━━顔を目一杯映しながら━━泣きながらエンディング)

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