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お題→弓、剣、光
お題→弓、剣、光
僕が入学した高校は、弓道部、剣道部、そして光道部の名門校である。
校門で気合を入れる。
僕はここで、光道のテッペンを取るんだ。
入部早々、先輩たちに絡まれた。
「おい新人、ちょっと実力見せてみろよ」
光道家らしからぬ、チンピラ紛いの行動。
僕はため息をつくと、僕専用にチューンナップした最新式の懐中電灯を取り出した。右手に持ち、いつものようにスイッチをカチカチ鳴らす。
「な……秒間16カチカチだと……」
口をあんぐりと開けた先輩。
こんなもので驚いてもらっては困る。
祖父から受け継いだ懐中電灯を左手に持つ。死んだ幼馴染から受け継いだ懐中電灯を口にくわえる。
「三灯流だと……お前まさか」
焦る先輩たちに向かって、僕は言い放った。
「ほほははへほははっへひへひひへふほ(どこからでもかかってきていいですよ)」
カチカチカチカチ。
その音に、先輩たちは顔を青くする。
僕は勢い良く跳んだ。