表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/33

お題→DVD、酸素、戦争

お題→DVD、酸素、戦争

 私はDVD。

 正確にはDVD-RWといって、何度も書き換え可能な種類のディスクよ。


 私の持ち主は、几帳面な女の子。

 彼女はいろいろな映画を私に書き込んでくれるわ。恋愛モノが好きみたい。私たち、とても趣味が合うわ。


 一度書いたらおしまいのDVD-Rとは違って、私はいろいろな物語を知ることができる。それらをゆっくり楽しみながら、とても幸せに暮らしていたの。


 あの時までは。



「姉貴、DVDかブルーレイの余ってるやつない?」

「ちょっと古いけど、DVD-RWなら。どーしたの」

「母ちゃんに録画消されねーうちにダビングしときたいんだよ。この前の木曜洋画劇場の──」

「ムキムキのやつ?」

「そう、戦争するやつ」


 私の中には、よくわからない戦争映画が記録されたわ。そして、そのまま持ち主が変わってしまった。

 新しい持ち主は戦争モノが好きみたい。特にマッチョな外人が活躍する映画をよく見ては、それに憧れて筋トレをするような男の子だった。


 嫌で嫌で仕方がなかったわ。

 でも、今思えばそれもまだマシな方だった。


「あー、酸素の作り方……? とりあえずDVDに焼いとくか」


 私の中には化学の実験動画が記録されたの。自分の中を覗いても、延々と酸素を作る作業をしているだけ。


 早く他の動画を。せめてストーリー性のあるものを。そう思っていたのだけれど、私はそのまま棚にしまわれてしまったわ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ