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お題→パン屋、姉妹、異世界への扉、モモンガ
お題→パン屋、姉妹、異世界への扉、モモンガ
友達の家に遊びに行く予定がキャンセルになった。
なんでも、家族で出かける予定が入っていたことを忘れていたらしい。
楽しみにしてたのにな。
私はふてくされたまま家へと帰る。
両親はパン屋を営んでいて、二人とも毎日忙しく働いている。一階の店舗でお母さんに軽く手を振ったあと、横の階段から二階の自宅へと入っていった。
そういえば、いま家にはお姉ちゃん一人か。
「お姉ちゃんって一人のとき何してるんだろう」
お姉ちゃんは真面目で頭がいい。
少し硬い性格だけど、面倒見が良い自慢の姉だ。
勉強でもしてるのかな、と思いながら、私はリビングの扉を静かに開いた。
「一発ギャグNo.34、モモンガ!」
全裸のお姉ちゃんがバスタオルを羽織り、全力でお股をおっぴろげて笑っていた。
きっと異世界に繋がっちゃったんだな。
私は扉をそっと閉じた。





