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お題→TSUTAYA、アイス、恋

お題→TSUTAYA、アイス、恋


 ミナミは制服の上にソフトクリームを落とした。

 白く染まるスカート。彼女は一瞬固まり、涙目になった。


 タツヤはため息をつくと、ポケットからハンカチを取り出した。


「まったくお前は昔からおっちょこちょいだよな」


 そう呟きながら、彼はミナミの汚れた服を拭う。


 二人は幼馴染であった。

 誕生日も同じで、家も隣同士。同じ高校に通い、一緒に食事をとる。隣にいるのが当たり前だった。


 ミナミは照れくさそうにハンカチを握ると、タツヤに笑いかけた。


「ありがとうタっちゃん。ハンカチ、洗って返すね。あと、タっちゃんが無くさないように刺繍を入れてあげる」



 翌日、ハンカチが返ってきた。

 タツヤはそこに縫われた刺繍を見る。


『TSUTAYA』


 タツヤは膝を落とした。

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