第5話 2歳と魔法
この話で重要なのはSPやミッションなどではなく、主人公の生き様を描いていきたいと思っています。最後のステータス表記もだんだんと書かなくなるかもしれませんが、主人公は常に努力し夢を見つけるために生きます。
もうなにもしたくないよ。あっどうも。ルシム2歳です。あれから2年経ちました。
なんで元気がないか??説明しましょう。
まずあれから[体術]を脳内で1年間特訓しました。なぜか脳内で訓練してるだけなのに体の筋肉にも変化がありました。そして脳内の俺は成人くらいの身長でした。やはりスキルというだけあって不思議な力があるのでしょうね。
まぁそれだけならいいでしょうよ。それだけならね……。毎日永遠に筋肉痛で精神的にもだんだんと疲れてくるんですよ。やらなければよかったと後悔しています。
でも生きるためだからと頑張ってますよハハハッ。誰か褒めてください……。
それと赤ちゃんなのに実は歩けるんですよ。でも怪しまれるからハイハイにしましたけどね。ハイハイしたときなんて両親が……。
「きゃーー!!アナタ!?ルシムがハイハイしてますよ!!今日はご馳走にしましょうね!!」
「がははは、さすが俺の息子だぜ!!将来は父さんのようにムキムキになるんだぞ!!」
とか言いながら1歳児を揉みくちゃにするんですよ。絶対親父みたいなムキムキにはならん!!
今のところ堕天使のことを気にしていないみたいだが俺は知っている。お隣さんやお近所さんが来ても僕は寝ていると嘘をついていることを。
それでも優しくしてくれる両親にいつか種族が違うことをどう思ってるか聞かないとな。そして感謝をしないとな。
そして1年間体術を修行している間に《体術Lv4》になりましてね、ついでにSPが少しは使ったが、どんどん溜まって今では300SPありますよ。
ミッションは簡単なものがあり、ハイハイしたときなんか20SP貰いましたよ。アプリを取りすぎても結局訓練するのは俺だから溜まっていくんだよな。だから途中で[体術]アプリの機能追加で、[短期集中トレーニング 50SP]を購入して特訓をした。
結果から言うとレベル一気に上がった。だが地獄だったぜ……。フルマラソンなんかもあって、今では毎朝脳内でフルマラソンしてるんだよ。ほんと廃人になりそうだわ。
その後[剣術]アプリを取ったが、体術をしてたおかげで比較的早く取得でき、今では《剣術Lv3》だ。やはり土台を作るのは大事だな。
そしてここで冒頭に戻る。トレーニングで疲れた??いや、それもあるんだが違うんだ。今なにしているかと言うと母さんの着せ替え人形にされている。息子にワンピース着せるなよな!?!?
「きゃー!!天使みたいだわ!!かわいい!!」
俺は堕天使だよ。天使じゃないから。ほんとやめて!!お嫁にいけない!!
『ルシム様は男性ですので、お嫁にはいけないですよ。』
『急になんだよ。知ってるよそんくらい!!』
サポートちゃんとはもう2年にもなる。もうすぐ記念日だね。
『記念日とはなんでしょうか??スケジュールアプリには記載がありませんが、記載しますか??』
よし無視しよう。ちなみに他にもアプリがあって有効活用させてもらっている。アラーム機能なんて頭で鳴るもんだから、すぐに起きれて周りには音が聞こえない便利アプリだ。
とりあえず今回新しいアプリを取ろうと思う。
体術も剣術も慣れてきたからな。次はやっぱり魔法だろ!!
それと少し高いが[魔力増強・消費削減]を買おうと思う。
[魔法 20SP]--【追加機能】[無 5SP][火 10SP][水 10SP][土 10SP][風 10SP][重力 50SP][時空 50SP]
[魔力上昇・消費削減 100SP]を買った。
合計で265SPということは、残り35SPか。
魔法とは魔力があり、使い方さえわかれば誰でも使えるらしい。だが重力、時空魔法は特別らしく使えるものは少数らしい。こういうところでメリットがあるんだな。よし!!頑張っておぼえようか!!
そして俺は脳内トレーニングに潜り込んでいく。
まずは魔力を感じるところから始めるみたいだな。ん〜難しいぞ……。
脳内で3日経ってようやく《魔力感知Lv1》を覚えたぞ。これでわかってくれたかな??俺はなにもかも才能がないんだ。出来ることは地球にいた時と同じ努力のみだ。力がなければ死ぬ……それは痛いほど身にしみた。もうあんなことにはなりたくないからな。
俺はこの先どう生きれば良いのだろうか。
どんな生き方でも出来るように力を付けないとな。スキルがどんだけあろうとレベルが高かろうと扱いきれなければ、それはただの怠け者だ。俺は強者になりなにがしたいのかを見つけよう。
こうやって俺はどんどん強くなろうと努力していくのであった。
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名前:ルシム・ハイドウッド
年齢:2
種族:堕天使
職業:無職・未定
レベル:1
職業レベル:
SP:35
『スキル』
《採取Lv1》《解体Lv1》《魔力上昇Lv1》
《並列思考Lv2↑》《体術Lv4new》
《剣術Lv3new》《脳内スマホ》
『職業スキル』
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最後までお読み頂きありがとうございます。
今回ルシムは魔法を特訓中ですので来ないそうです。
次回から段々と年齢を上げ旅立たせます。
主人公は常に脳内で特訓しているのですが、ある意味脳筋ですよね!!笑