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1.草原


 私を包む風が、囁く。


 “ここにいては、いけない”


 聞き慣れたその声を頼りに、ただ、歩く。

 見知らぬ土地を、ただ、進む。


 



 少女は立っていた。

 見晴らしの良いその草原で、涼やかな風に身を委ねている。


 どこへ行く?

 何を探す?

 風を受け騒ぐ草たちは、何も教えてはくれない。


 陽の光を浴び、眩しく光る白いワンピース……ただそれだけが、心許なく少女を守る。


 長い黒髪を風になびかせ、少女は見つめる。

 どこかに存在するであろう、その場所を。

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