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No.9 勘違いというレベルで済まされるうちに恥をかいておけ

くだらないパートです。趣味で書いていますよ?

「鉄コン筋クリート」

「何だそれは」

 休み時間に入り、教室がまるで何かの大会でも始まっているのであるかのように、騒がしくなった。当然のことであろう。それでも話しかけてきた左の席に座る右足負傷野郎の言葉だった。

「あれって、鉄筋コンクリートなんだよ」

「・・・何言ってんだ?」

「え? ぞうだっだんでずか?」

 右側からいきなり会話に参加してきたハナタレ女子が鼻声であることを無視して話しかけてくる。恥を知らないのだろうか・・・。しかし、そうではなく。

「え、えぇ!?」

「サンタさんは実在するんですよね?」

 鼻声を何とか治してから(鼻すするという感じで)、そう言った。

「お父さんという解答もある」

 そこに別に驚くことなく会話を返す。ここからはカットしないで会話をお楽しみいただきたい。

「麒麟って、あの首の長いのだよね?」

「ビール瓶を見ることをお勧めする」

「緊張したときって左手に人を書くんだよね?」

「たぶん、全身の容量がいっぱいになりそうだ」

「地球って太陽系の中心」

「ちょっとその説、説いてこい」

「海は一つですよね?」

「歩いてアメリカまで行ってこい」


「ばがでずね、わだじ」

「阿呆だ」

 そうして、無駄な時間を過ごした休み時間が終わりを告げ、周りの連中はかなり呆れていた。

「・・・俺は?」

 右足負傷野郎は、みんなが「次、技術室だよな」「おう、行こう行こう」という会話を聞きながら、一人教室に残された。

 何だか・・・空しくなった今日この頃、と彼は思っていた。

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