表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/13

No.7 テスト中くしゃみ厳禁

趣味です。短いです。

 相変わらずの鼻がむずむずする中、強化の小テストが開始されました。あれ? 教科の小テストですね。

 ウサ男君がうるさかったようですが、それとは別の理由で勉強に集中できなかった私はこのテストでどれだけ取れるか見物です。

 シャープペンシルが紙に字を並べていく音が、静かな教室に響いています。私もそろそろ・・・。

 シャープペンシルを手に取ったその瞬間でした。

「・・・へっくぼん!」

 いつもどおりのくしゃみをマスク内で済ませようと考えて、そのままくしゃみを勃発させたのですが。

「・・・あれ?」

 アホみたいな顔をして、私は自分のテストをよく見ました。テストはマスクの物理的な激突という行動をまともに受け、形状変化を起こし、なおかつ・・・あれ? 意外と丈夫?

「・・・ズビー」

 アホみたいに鼻水を垂らして、くしゃくしゃのまるで一度ゴミ箱へ作家が投げ捨てるような紙になったテストを開けて、テストに集中しました。

 その後も、くしゃみを連発してましたが。


「テストどうだっだ?」

 山下が聞いてきた。相変わらずの鼻声。

「まぁまぁ、だったな。中乃川は?」

「上の下二段活用」

「国語じゃないぞ。で、山下はどうよ?」

「いや、えーど、くしゃくしゃじゃなかったよね?」

「は? 何言ってんだ?」

 そういえば、先生が集めてたテスト用紙の中にごわごわのテスト用紙があったような・・・。

「どうやっでがえっでくるんだろう」

 独り言のようにそう言って山下はくしゃみを止めなかった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ