No.6 テスト前私語厳禁
趣味で書いてますんで、その辺はご了承ください。また、一日いくつ投稿するかは分かりません。気分です。
右手が復活し、四体満足状態になった僕です。
メガネのウサ美の超急降下爆撃により、右足が負傷を超えて重傷の状態に持っていかれています。それでも、左足が使える分は学校には来ますよ。
「・・・」
工事によって直った教室の扉を開け、自分の席へと向かう僕。その隣の隣の人には一切話しかけないということを入学式より誓いました。その誓いは学校の規則以上に守るべき使命のあるもの。絶対の法律と対等だと自分の中ではランク付けされています。
そして、その右斜め前には小さな子がメガネを額にかけて、そう、目にかけずに額にかけて席についていました。教科書をじぃーっと見ながら、小テストに向けて備えているようです。その子が右足を隊はさせました。
そういえば、何だか今日は皆静かに勉強に励んでいます。
隣の隣では爆撃の音かと思うくらい音を鳴らしながら、勉強をしていますがツッコミません。
ツッコんだら負けです。ちなみに右手はこの人が破壊しました。入学式の日に。
「勉強というのは日々の努力が響きます!」
「うるせー!!」
「そう、それは運命なのだ。日ごろの行いを懺悔するがいい!!」
「ウサ男静かにしてろー!!」
「おおっと、テスト前で皆イライラしてますね。そんなときはリラックスして・・・」
「だまれー!!!」
クラスのみんなが一致団結して、罵声を一斉に解き放つこの団結力。恐らく体育祭とか、すばらしいところで活躍しないであろう、この団結力。瞬間団結剤か何か使っているのかもしれない。
「・・・ん? 中乃川、勉強しないのか?」
「お前の「おかげで」勉強できる状況だとは思わんよ」
隣で爆音。さらにウサ男が騒いでいるので無理だ。勉強ができるはずが無いだろう。右斜め前の小さなクラスメイトが苦にせず勉強をこなしているのが目に入った。勉強のために生まれてきたのか、こいつは。
周りを見回してみると、みんなの頭に怒りの印が若干見えるのをスルーしたい。
「テストが始まるぞぉー!!」
ウサ男が叫ぶ。
「テスト直前でもうるさいな、お前は!!」
瞬間団結剤の効力により、ウサ男を全員が怒鳴った。