No.12 大決戦!! 部活動存続をかけた校内宝探し ファイナル
シリーズ化を無理してました。趣味で書く分には適当に書くのが一番ですよね。というわけで趣味で書いてます。
五月晴れ ほのかに香る フライドチキン どうも、中乃川です。
さて、部費とランクの決まるこの大会の結末ですが、微妙な展開になります。微妙です。お気を確かにしてなるべく離れてみてくださいね。読むんでしたか。
そろそろ、9時半を回ろうとしている。大会の終了時刻は10時。おそらく、何名かの部の代表はすでに宝石を手にしているのだろう。この暗い広いウザいの三つの基本の構えを持った校内の謎。生活記録部と共に、いくつか回ってみたが謎が分からない謎ばかりだった。特に分からなかったのが、この校内で株の取引をしているのは何人かと言う違法スレスレの謎だった。もちろん、3人の誰かが分かるわけもなく、謎は迷宮入りとなった。
さて、どうするべきかと生活記録部部長カッコウさんがつぶやく。
「でも、これで部費が決まっちゃうんでっくぼい!!」
言葉の終了間近でマスクが吹き飛んで余りよく聞き取れなかった。カッコウさんは、一帯どういう耳をしているのかと疑いたいが、うんと頷いた。
「でも、万年ビリだからね。別に大したことはないのさ」
「・・・そうですか」
「・・・それでも、君達が入ってくれるというのなら・・・まだ僕は続けるけど」
「すいません。あきらめます」
「へ?」
カッコウさんは、かなり典型的な、それこそ鼻から鼻水をたらして、目を丸くして、口をポカーンと開けて、というフレーズが似合うリアクションだった。山下は追い討ちをかける。
「わだじもずいまぜん。ズビー」
「え、ちょっと」
カッコウさんは去っていく二人の背中をずーっと見つめていた。校内の放送が流れた瞬間だった。
「で、結局、ウサ男はどこ入ったんだよ」
「月見部」
「は?」
次の日の朝、山下の砲撃によって半崩壊気味の通学路を通ってやってきたウサ男に、いきなりの質問をしてみた。
「月を見るんだよ。ウサ美も入った。先輩が優しいんだ」
「へぇ、ヨカッタナ」
そんな俺と山下は帰宅部所属になった。期限が昨日までと言う知らなかった期限を今日の朝に、山下に言われた。ちなみに、部活動に強制的にというのは帰宅部に強制入部と言う意味が90%だったという。
これもまた知らなかった。