No.11 大決戦!! 部活動存続をかけた校内宝探し パート2
趣味で書いてますよ。文法等おかしな点ありまくりな気がしますが、そういうところを探すことも楽しんでくださいな。
「僕は生活記録部部長の豚活幸助。この学校で「カッコウ」の異名をとる生徒さ!」
「カッコウ・・・」
なんともいえない自己紹介に、それと同格なほど微妙な異名を宣言されても困る一同だった。静寂な雰囲気の教室をぶち壊すように豚活先輩はさらに言葉を飛ばす。
「君と彼女が入りたいんだよね? うちの学校は口約制だから、入るのも辞めるのも口で宣言すればいいのさ。部活動内の規則も全部口で。逆に言うと、それだけ口に責任持てないと苦しいんだよね」
「・・・」
「ま、入るって聞こえたから入るんだろ? じゃぁ、とりあえずこの校内の第17番目の謎を解きに行こう。場所はグラウンドの隅だ」
まるでマシンガンのような速度で会話を進めていく豚活先輩。会話に飲み込まれていく中乃川と山下。そして、いきなり手をつかまれて、まるでさらわれていくように連れて行かれた二人。まぁ、どっちも意味的には同じだけど。
「・・・どうするよ。ウサ美」
「・・・私は部部に入るわ」
メガネをくいっくいっと動かす。別にメガネをかけているとは思えない位置にメガネがあるので、くいっと動かされても不自然だ。
「じゃーねー」
「おう」
というわけで、教室に俺を残すことを別に気にもしない妹が教室を後にし、静寂の塊と同じような教室に俺は残された。
「何ですか、それ?」
「部活動ごとに存在する部室に隠された、部活動所有物とされている宝石だ。毎年、この時期になるとこういう大会が開かれて部活動ごとの所有物の奪い合いが行われる。つまりだ、正当に隠されている宝石を捜すのも良し。不当に部活動ごとの所有物を狙っても良しという大会なのだ」
宝石と呼んだそのカッコウ先輩の右の手のひらには、きらきらと輝く小さな石が乗せられていた。鈍く光るその宝石は、例え小さくとも威厳を十分に持っていた。
「ズビー・・・。でっごどは、あれも・・・宝石ですか?」
なんとかくしゃみを堪えようとしているのが丸分かりの山下は、校庭の中心に置かれた巨大な水晶を指差した。三人ともその水晶を注目する。
「うん。あれも宝石だ。部部の宝石」