9 パーティーが始まる!③
そんな風に楽しんでいると…
「もぐもぐ…まったく…お前達!ティーにちょっとは感謝するのね!」
むっ!?
この幼女の声は!
俺はどこにいるのか見回してみるが…どこにもいねぇ…。
「おーい!どこにいんだよ!出てこいよ!」
とりあえず大きな声で呼び掛けてみる…。
どこにいるかはだいたいわかるんだけどな…。
「ここなのね!」
ニュッ…。
やっぱり…。
ティナのやつ…テーブルの影から姿を現しやがった…。
両手には大量のお菓子…。
口の回りはクリームでたっぷり汚れている…。
「おまっ!そんな食ってたら糖尿さんになるぞ!」
「ふん!トウニョウがなにか知らないけど…ティーは大丈夫なのね!お菓子をたくさん食べても太らないし、病気にならないよう気を付けているのね!むしろ…たくさん食べないと死んじゃうのね!」
こいつ…なに言ってんだ…。
逆じゃねえのか?
そんな俺の疑問に気がついたのか…横にいるメーラが詳しく説明してくれた。
「どうやら誤解をされているようなのでお伝えしますが…ティナは今回のパーティーを執り行うために多大な魔力を消費しました…。そのためより多くのエネルギーが必要なのです…」
ほーん…なるほど…。
まぁ、どこ○も○アとか周りを漂う膨大な光を見りゃ…確かにそうかも…。
「もぐもぐ…早く食べないと…ティーがぜーんぶ食べちゃうのね!」
あっ!
こいつ!
なんてやつだ!
よーし!
いっぱい食べてやる!