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彼の気持ちー10

早坂さんは、タクシーを待ちながら聞いた。


「友芽…あいつは何してるんだ?」


「えっと、これから連絡しようと思ったところだったの…」



早坂さんが、ため息をついて言う。

「連絡出来なかったのか?それとも連絡しても来なかったのか、どっちだ?」



「そんなの、どっちでもいいじゃない…それより、私、バスで帰るから、バス停に行くね」


早坂さんに、腕を引っ張られる。

「ダメだ。あのなあ、友芽、今日は一人で行動するのは、危険だって分かってるだろ?」



「バスで帰るだけなら」


「すぐに迎えに来てもらえ。じゃなきゃ、これから俺の家に連れて帰る。俺の言う意味分かるな?あいつじゃ、お前の事守れない。今日は、俺と一緒に帰るんだ」



「ダメ…早坂さん、もう…付き合ってるわけじゃないし。関係ないもん」



「そんなこと言ってる場合か?何で被害にあったとき、すぐに俺に言わなかった。あいつ、君が大変な時に、何してるんだよ。ほら、何してるの。呼ぶならすぐにでも、あいつ呼べよ」



「そんなに簡単には…」


電話したところで、来てくれるとは思えない。

電話に出てくれるかどうかさえも分からない。


「じゃ、あきらめろ。俺に連絡が来たのは運命だ。ほら、乗れよ」



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