表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
71/113

彼の気持ちー9

警察の人が来ても、根性のない私は、大家さんの家で、縮こまっていた。大家さんの奥さんが、出してくれたお茶を、ぶるぶる震えながら一口すする。


警察の人にも、留守電の内容、コンビニで犯人に遭遇してる可能性が高いってこと、話していくうちに、さらに気が滅入ってきた。



「彼氏が来たよ」

大家さんが早坂さんを、私のところまで案内してくれた。


大家さんは、この間一緒にいた志賀くんのことを彼氏と言ったが、相手が違うことを疑問に思わないのかなあって、早坂さんの顔を見て思う。



早坂さんが来てくれて、私の顔を見た。そしてなんともいえない表情をした。

怒られると思って、小さくなっていたら、心臓が止まるほど心配したぞと、怒られてその後ぎゅっと力一杯抱きしめられた。

心配してくれるのは、嬉しいと思った。




でも、私は志賀くんにそうしてもらいたかった。


連絡もしていないから、志賀くんが来るはずないのに。

あり得ないと思っても、私は、志賀くんの姿を探してる。



「良かったね、友芽ちゃん、彼氏がいるなら安心だ」



「今日は、このまま連れて帰ります。連絡していただいてありがとうございました」早坂さんが、ていねいに頭を下げる。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ