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彼の気持ちー8


私は、バッグをつかんでそのまま、部屋を出た。電話は切らずにそのまま部屋を出る。

アパートの横の大家さんのベルを必死にならす。



「お願い…早く出て!」


明かりがついて、中から人が出てくるのを見て、ほっとする。

「どうしたの?友芽ちゃんじゃないか」


靴も履かずに裸足で走ってきた。恐怖で心臓が破裂しそう。


「お願いします。助けて…助けて!」

そう言って、大家さんにしがみつく。

知らない間に悲鳴みたいに、叫んでいた。



大家さんが私の肩を揺すって、落ち着くように言ってくれる。もう大丈夫だからとなだめてくれた。


「可哀想に…警察と彼氏には電話で伝えたよ」



「彼氏って…」



「ほら、ここを借りるとき挨拶に来た、名刺があったから携帯の番号を書いておいてくれて。友芽ちゃんにお似合いの…」



「早坂さん…」



「すぐに来てくれるって…よかったね」



「早坂さん忙しくて、来られないはず」

彼には頼りたくなかった。大丈夫ってとこ見せておきたかったのに。


「大丈夫。事情を話したら、すぐに行きますって…言ってたよ」


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