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彼の気持ちー5


「ちょうど時期も悪かったかな。新しく会社に入るとか、学生も部屋を決めて引っ越しをしようって時だからね。この時期は、部屋が埋まってる事が多い」


「えっと、24時間緊急通報システムにTVインターホン、 駅徒歩10分以内 」


不動産屋のお兄さんが、データを見ながら条件に合いそうな物件を探してくれてる。

早いうちに引っ越し先を決めて、志賀くんのところから出なければ。と思って意気込んだのだけど…



「うーん」


「もう少し、都心から離れるか、お金を出すか…」



「そうですね…」

仕方ないか。

今のアパートは、駅から歩くけれど、家賃が安かった。

引っ越すとなると、家賃が高くなるのを覚悟しなければならない。


24時間緊急通報システムや、TVインターホンをつけたってそれで万全だとはいえない。


次の休みに、物件を見に行く予定を入れて不動産屋を出た。




京王線の駅に向かうバス停の方に足を踏み出して、この頃の志賀くんの様子を思い出した。話しかけても、すぐに逃げられて取りつく島もない。ほとんど口を聞いてない状態だった。


一晩くらい、片付けしながら様子見ようかな。


私がいなくても、志賀くんが気が付かず、まったく話題にもしなかったら…

そういう関係だってことだ。


新しい鍵もあるし、1度アパートに帰ろう。志賀くんには、家には帰らない、他に泊まるって何も言って来なかったけど、彼は、私がいないって気づくかな。





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