表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
54/113

私って、何?-6


早坂さんは、決まり悪そうに話してくれた。



「取引先の担当者が、女性で俺に誘いをかけてくる。

だから、今俺、彼女の誘いを断るのにすごく苦労してるんだ。


この間も、適当に見繕った女、恋人だって連れていったんだけど、まるで認めてくれないし。


このままじゃ、仕事に支障をきたす。

君のほうもああいう男が来たら、俺の名前出してくれれば、後は何とかするから。


彼女も、君ぐらい目立つ女を連れて行けば、納得してくれる…俺に付き合うつもりはないと分かってくれると思って」



早坂さんは、目立つ人だった。


その時の私からすれば、すごくやることがスマートで、洗練されてて雲の上の人に見えた。



容姿はもちろん非の打ち所がなく、行動もスマートで仕事もできるのに、ギスギスしたところがない。

社内でも付き合ってる人はいないって言う噂だったから、私なんかよりもっと苦労してたんだろうなという想像はすぐについた。



私は、そんな人に付き合って欲しいって言われて、舞い上がってしまった。


憧れの人に付き合ってと言われて、彼の言う意味をよく考えなかった。



彼は、優しかった。

何でもしてくれたし、大事にしてくれた。でも、なにかが違った。




深いところでつながるのを拒まれた。近づこうとすると、いつもどこかで線を引かれる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ