表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
51/113

私って、何?-3


「仕事の事じゃないと話したくない?」



「いえ、そんなんじゃなくて…」

えっ?注意じゃないんですか?



「友芽ちゃんて、プライベートのこと、話せる人いる?」



「あの…えっと」

いない。絵梨にはいろんなこと話すけど…全部じゃない。



「もし、よかったら話してみない?」



「でも…」



「それだけ目立つ容姿なのに、彼に何を作ってあげたらいいのか、なんて話、お友達に聞けないわよね?」

関口さんが、にこっと笑う。


そうなのだ。

高校時代に手ひどく対人関係で失敗して、同性の友達をすべてなくしてしまった。

だから、些細なことで絵梨に相談するのをためらってしまう。



「えっ?ご飯作ってあげたの、早坂くんじゃないの?」


「…はい」


「誰?」


「志賀宗佑…開発部の」


「ええっ!」


「関口さん、ご存知ですか?」


「えっと、うちの旦那の部下…そうか、同期だっけ…でも、意外だね。志賀くんて、しゃべらないでしょ。そっか…宗佑君か」



「はい…いろいろあって、志賀くんに助けてもらったんです」



私は、志賀くんとのことを少しずつ話し出した。


関口さんは、相づちをしながら話を聞いてくれた。


「本当に志賀くんのこと、好きなんだね」


「はい」


「そうだ。友芽ちゃん、今日は仕事早く終われるよね。一緒に夕食の買い物に行こうか?」


「えっ?いいんですか?」


「だって、相手が宗佑君なら応援しなきゃね」




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ