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同居ー17
「下着泥棒!?」絵梨が目を大きくする。
「ちょっと、声大きいよ」
その日のお昼は、絵梨を誘って外に食べに行くことにした。
彼女も話を聞きたくてうずうずしてる。
「可哀想に…でも、志賀くんがずっとついてたんなら、安心だよね」
「ん…」
「先週の様子だと、あいつとと二人でいるなんて、想像も出来なかったけど。宗佑といい感じになれたんだ」絵梨は、おめでとうという目で見る。
「違うよ…志賀くんは、アパートに戻るまで、住むところ貸してくれてるだけなの」
もし、私が日中廻らせている妄想がばれたら、絵梨は、私と志賀くんの橋渡しを、志賀くんが勘弁してくれってって根負けするまで続けるだろう。
「どうして?友芽はもう、誰とも付き合って無いんだから、宗佑と付き合ってもいいじゃないの」
「そうは行かないよ。始めるなら、きちんとするって人でしょ?彼って。だから、なるべく早くアパート探して志賀くんとこから出なくちゃ」
絵梨のいう通り、私だって、このまま居たい。
けど志賀くんは、私にずっといて欲しいなんて思ってないかも知れない。
「出て行けって言われてるの?」
「いいえ」




